2010年から2013年までスペシャルドラマ・連続ドラマ・映画で構成された人気映像作品シリーズ「ストロベリーナイト」。
竹内結子さん演じる主人公・姫川玲子とその部下たちが、難事件を捜査・解明していく刑事物のストーリーでした。
2010年からから2013年まで続いた「ストロベリーナイト」シリーズには根強いファンが付いている人気作品でした。
このような状況の中、キャスティングを一新したドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」の放送が発表され、悲喜こもごもの視聴者の反響が交錯しています。
2019年放送される新構成の「ストロベリーナイト・サーガ」について前作との違いや視聴者の反応をご紹介していきたいと思います。
ストロベリーナイトサーガのあらすじ
姫川玲子はノンキャリアでありながら、すさまじいスピード昇進を続けている女性刑事です。
姫川玲子は少女の時、レイプされた過去があります。
佐田という女性警察官のおかげで玲子は傷つき閉ざした心をなんとか開くことが出来ました。
その佐田が事件解決の際、殉職してしまったことを知った玲子。
佐田の正義を引き継ぐ決心をして玲子は警察で生きることを決意したのです。
姫川を班長にした捜査班に次々難事件が降りかかってきます。
姫川と別のグループで捜査をする勝俣健作(通称・ガンテツ)は、姫川の捜査手法をしばしば邪魔する姫川の天敵ともいえる存在です。
姫川を慕う部下・菊田和男とともに姫川は陰惨な事件の解決を目指し活動しています。
前作との違いは?
前作とキャスト・スタッフを一新し、前作ドラマ「ストロベリーナイト」と違う事件も取り上げます。
姫川玲子シリーズの出発点である「ストロベリーナイト」の事件をストーリー展開の出発にするのは前回のシリーズと同じですが、その後に発生する事件が前回のシリーズと違います。
以下、原作ネタバレ含む内容になります。
「ストロベリーナイト・サーガ」で扱う事件は
ストロベリーナイト
ため池付近で発見された遺体をきっかけに暴かれる連続惨殺事件。
ネットで観衆を集めて、リンチ殺人をショーとして見せる残酷な犯罪でした。
犯人の首謀者の1人は警察内部にいました。
ソウルケイジ
切断された手首が発見され、手首の持ち主の捜索が開始されました。
しばらくして手首のない遺体が発見されます。
保険金詐欺がからんだ殺人事件でしたが、死亡者を偽るため遺体の偽装工作が行われていました。
見つかった手首の持ち主が保険金の受取人である高岡。
遺体は保険金詐欺を知り高岡を脅迫していた戸部という人物。
戸部の存在を消したかった高岡が自らの手首を切り落としたうえで、戸部を殺害し警察をかく乱しようと企てた事件でした。
しかし、高岡は自ら切り落とした手首からの失血で、玲子によって遺体で発見されました。
インビジブルレイン
暴力団の末端組員が殺されました。
しかし、真相を探っていくなかで、浮上したのは、警察の誤認逮捕の実態でした。
親が娘を殺したとされた事件でした。冤罪の父親は容疑者のまま自殺し、事件は幕を閉じました。
しかし、父親が殺人犯、姉が殺害されたという幕引きにされた柳井健人は、真実を明るみにだして、本当の犯人に復讐しようとしたのです。
ところが復讐を果たした柳井健人が殺害されます。
この復讐を請け負った暴力団の牧田を巡って、暴力団の内部抗争が勃発しました。
事件の捜査のなかで知り合った牧田と恋仲になった玲子。
牧田は内部抗争のターゲットとして狙われ、巻き添えになりそうになった玲子をかばった末死亡しました。
そもそも事件の発端になった誤認逮捕にかかわった警察上司2人は、玲子に新しい捜査1課を作るように頼み、左遷され捜査1課を去りました。
ブルーマーダー
インビジブルレイン事件で捜査1課を託されたはずの姫川ですが、姫川班は解体されました。
姫川は池袋署へ、菊田も別の署へ配属されました
その池袋署内で殺人事件が連続して起こります。
暴力団の組長
半グレ集団のOB
チャイニーズマフィアの外国人
容疑者と思われる闇の組織の人間を殺していく青い仮面の殺人鬼・ブルーマーダー。
元警察官で、悪の集団に警察官として切り込みきれないことに絶望していた木下という男が犯人でした。
姫川が木下に迫っていたとき、菊田は振り込め詐欺の犯人を追っていました。
菊田が追っていた犯人は木下の部下となって働いていました。
奇しくも再びともに行動することになった姫川と菊田。
菊田は姫川への淡い思いと決別して結婚していました。
2人の間に築かれた絆は恋愛感情を超えて続行していくのです。
原作では姫川と菊田の関係が大きく変化しますが、ドラマではこの2人の関係をどこに収束させるのでしょうか?
リメイクに視聴者の反応は?
前作「ストロベリーナイト」に根強いファンがついていますので今回のリメイクについては賛否両論、複雑な気持ちを吐露される視聴者も多いです。
ツイッターでの反応をご紹介します。
前作の配役のイメージが強く印象に残ってる作品を、違う配役でやろうと思ったのはなぜなんだろう?しかも、同じ局で。比べられちゃうのわかってるだろうに。比べられちゃう役者さんのこと考えたのかなぁ?わかんないなぁ。
リメイクなんてよくあるのに、何でこんなに悲しいのかと考えてみたら…
竹内結子と西島秀俊の姫川と菊田で、続編をもう見ることができなくなったからだ…
新キャスト全然受け入れきれない。変えるくらいなら続編いらない。姫川玲子は竹内結子さんじゃなきゃ嫌だし、菊田和男は西島秀俊さんじゃないと嫌だ。ドラマも映画も何回も見たし、原作も全部読んだ。これは辛い。でも念のため1話目は見るかな。笑
原作が終わっていないからいつかあのメンバーで続編して欲しいってずっと思ってた…文句ばっかり言ってもどうにもならないけれど言わなきゃ気が済まない…わたしはあのメンバーの"姫川玲子シリーズ"が好きです。
姫×菊×ガンテツは特に変えてはいけない気が、、、
人気を博したドラマだけに、前作のキャストでなぜいけないのだ?という意見でほぼ埋め尽くされております。
原作の誉田哲也さんが、なぜリメイクを許したのかと、原作者さんへの苦情も見受けられる状態です。
これだけ愛された作品であり、原作シリーズは今でも愛され続けているという現れではあります。
逆風状態の中でドラマ「ストロベリー・サーガ」は船出することになります。
公式ホームページで原作者の誉田哲也さんが
「前作を越えなければいけないんですよ」
とおっしゃったことが書かれています。
(参照URL: https://www.fujitv.co.jp/strawberrynight/)
原作シリーズの「インビジブルレイン」「ブルーマーダー」を取り上げるにつき、前作の続編という形をとらないことを決めたのは、理解できるところはあります。
「ストロベリーナイト」の続編として、姫川と菊田の関係を容認できるかと言ったら、原作読んでいる方でも映像作品として受け入れることができるかどうか、未知数な部分が多いと思います。
西島秀俊さん演じる菊田を選ばず、牧田という暴力団の男を愛する竹内結子さん演じる姫川を受け入れる心構えできています?
姫川班が解散して、姫川と菊田が別の署に勤務になって、西島秀俊さんが演じる菊田が同僚と結婚しちゃうのを、視聴者として受け入れることできるでしょうか?(^^;
おそらく拒否感の方が強いと思います。たとえ原作を読んでいたとしても。
このようなもろもろ総合的に考えたうえでのリメイクであるならば、新しい姫川と菊田で新たに「ストロベリーナイト」の世界観を構築していこうとする制作やキャストの皆さんを、応援したいなと思うのですが…。
皆さんはやはり受け入れがたい想いの方が強いですか?
まとめ
まだ記憶に新しい人気作品「ストロベリーナイト」が、新しいキャストとスタッフで「ストロベリー・サーガ」としてリメイクされ送り出されます。
前作の熱心なファンは、やるのであれば続編を期待していた声が大きい中、厳しいスタートをきるのかもしれません。
しかし、姫川と菊田、そして天敵のガンテツによるあらたな人間関係を描く世界線のドラマが出来上がることに期待したいです!