最近、テレビドラマの中で人気になりつつあるのは、「法医学」を扱う「科捜研」を舞台にした作品です。
「アンナチュラル」は「科捜研」と独立した「UDIラボ」という架空の研究機関を舞台に設定しました。
架空の研究機関にしたことで、「科捜研」の実際とは異なる世界観ー実在しないけど本当に実在しそうなリアル感を表現したドラマでした。
2019年1月から放送されるドラマ「トレース―科捜研の男―」の原作漫画「トレース 科捜研法医研究員の追想」は舞台が「科学捜査研究所」そのものです。
ドラマ「科捜研の女」同様、リアルの「科捜研」を舞台にしたストーリーです。
漫画原作者・古賀慶さんは、元科捜研の研究者なので、描写が非常にリアルで、科捜研の内部を伺うことができる作品です。
トレース原作の評判や感想は?
漫画原作を読んだ方の感想をツイッターからご紹介しましょう
古賀慶さん『トレース 科捜研法医研究員の追想』がすごい!とにかくすごいとしか感想を呟けない。警察ものの漫画は結構あるけど、この作品は科捜研!!しかも著者が元科捜研で働いてた異色の漫画家となると、面白くない訳がない!!
「科捜研の女」のパクリかよ!とか言ってる人は原作を読め!
「科捜研の女」みたいなありえないカメラの超解像だの科捜研が現場にでしゃばって捜査するだの犯人を追及して自白させるだのありえない事は一切ない
本当の「科捜研」があるから
トレース 科捜研法医研究員の追想が届いたので読み始めたけど…亮月9関係なく面白くて(・∀・)さらにドラマ楽しみ!
お、トレースがドラマ化か!
原作漫画、面白いよー。
「トレース 科捜研法医研究員の追憶」
舞台は科学捜査研究所。通称科捜研。
警察組織にありながら組織や被害者の為でなくただひたすら真実解明の為に存在する特異な機関。
新人の沢口ノンナは派手でかっこいい科捜研の仕事に憧れるが、現実は殆どが遺留品のDNA鑑定をひたすらするという地味なもの。
科捜研の法医科は主に、血液型鑑定やDNA鑑定を行っています。
大学などで化学の実験を実習でやると感じると思いますが、分析装置は高性能でも、装置に入れる試料作りが大変ですよね。
手早く正確に検査資料を作らないと、資料自体の信ぴょう性が低くなります。
不器用なとある人間は、ありえない分析結果しか出せなくて、実習で居残りをさせられたりします(←経験談w)。
ありえない分析結果なら、逆に分析失敗とわかりやすいのですが、これが「科捜研」で資料の作り方に気が付かないミスが混入したとしたらー真実でない分析結果は冤罪につながります。
試料作りは地道な作業ですが、研究員は常に緊張感を持って仕事に当らねばならないのです。
試料作りに客観性を持たせるのは非常に重要です。
こうなって欲しいという感情が、試料作りに影響を与えないことも大事だと思います。
実体験に戻りますが、実習の試料作りで居残りした私の頭は狙った分析結果を早く出したくて、さらに分析結果がぶれまくってドツボでしたorz。
単に、質量を測る実習だったのですが、1000分の1g単位で測る数値って、実験室の湿度でも変わってくるので、ほんと凹むほどうまくいかないものなのでした(号泣)。
まぁ今の分析装置は、こんなアホなヒューマンエラーを排除する機能はついているのでしょうが(知らないけど(^^;)、分析結果の信頼性は分析する試料を正確に作成すること、にかかっているともいえます。
話、完全にそれていますかね?でも、不器用な人間には試料作りは、ほんっとに大変だったもので(力説っ)!
「科捜研」の仕事は、証拠を正しく試料にして分析装置にかけることだと言っても過言ではないでしょう。
そのような地道な作業について説明役になっているのが、漫画原作の沢口ノンナ(新木優子)です。
彼女は、読者の代弁者としての役割を担っています。
「こんなはずじゃなかった、地味だしキリがない」
とノンナは思います。
「謎は解けた!」
などとはならない―それが科捜研の研究員の仕事なのです。
そんな地道だけど、証拠品から正確に採取し作り上げた試料の分析結果は、動かぬ証拠の一部になっていくわけです。
研究とか実験を職業にしたいと考えている方にも、参考になる作品だと思います。
私は、漫画読んで、自分の苦い実習体験をありありと思い出しましたw。
そしてノンナは正しく試料を作ることが出来る優秀な研究員だと思います!
主人公の真野礼二(錦戸亮)は鑑定結果だけを信頼する科捜研の研究員です。
非常にぶっきらぼうで感情が薄いのですが、その根底には子供の時、家族を全員殺された過去があります。
犯人を暴き出したいーそういう気持ちが鑑定結果を左右しかねません。
意図的に試料を操作したら、科捜研全体の信頼性に関わります。
真野礼二が感情の起伏が少なく、鑑定結果に固執をするのは、主観を排除した絶対的な証拠で犯人を見つけたいという想いの裏返しのような気がしてなりません。
トレースのドラマあらすじ
科捜研の法医科には日々、事件の証拠品の鑑定が山のように届きます。
沢口ノンナは大学院での研究が行き詰り(研究ですので失敗もありますよね(涙))、研究をやめて科捜研で仕事を始めた新人です。
「謎は解けた!」
というテレビドラマの世界とは全く違って一日中、分析装置に入れる試料づくりと分析装置の維持管理に明け暮れています。
「思っていた仕事と違う」
と思いながら、人生これで良かったのか悩んでいます。
そんなある日、出向先から帰ってきた真野礼二との仕事が始まりました。
真実を求め、主観や憶測を排除して鑑定し続ける真野礼二との出会いは、ノンナの考え方を次第に変えていきました。
真野礼二が真実を求めるのは、小学生のとき、家族を全員殺された経験からでした。
事件は礼二の兄が両親と姉を殺害後、自殺したという警察の捜査結果で解決したことになっていました。
しかし、礼二は真相が別にあると信じていました。
真野礼二が科捜研の研究員になったのは、客観的に真犯人を追及するためでした。
日々の仕事をこなしながら、真野は家族を殺害した犯人捜しを進めていました。
ドラマの期待度は?
ツイッターでのドラマ化への反応をご紹介します
トレースドラマ化は普通に気になる
トレースも実写化、というかドラマ化するの!これもちょっと読んだことあって確か面白かった気がする…�そしてまた優子ちゃん出るの…超売れっ子じゃん
トレース好きで読んでるから、ドラマ化知って発狂レベルで嬉しいよ、私は今
4月の進撃まで命保てないなって思ってたけど、おかげで延命できそうだよ、ありがとう
アニメじゃないけど楽しみね
トレースもドラマ化するのか~!原作に寄り添って頂けると嬉しい…とりあえず漫画は面白いよー!
トレースのドラマ化は楽しみかも。マンガ読んでるし。あんまり月9見ないけどこれは見られるかもしれん
原作ファンの方も喜んでいる方が多い印象です。
いつかドラマ化すると思っていたとのつぶやきもあります。
進撃の巨人まで待ちきれないと思っていたけど、「トレース」のドラマ化で空白期間の楽しみができるというつぶやき、激しく同意です(笑)!
まとめ
2018年1月スタートのドラマ「トレース―科捜研の男―」と原作漫画「トレース 科捜研法医研究員の追想」について、感想や評判についてご紹介しました。
原作漫画の著者・古賀慶さんが、元科捜研の研究員ということで、科捜研をリアルに描いていると評判の作品です。
ドラマでも「科捜研」をリアルに再現して地味~な映像をいかに見せるかが勝負になってくるのではないでしょうか?
リアルの科捜研で働く皆さんは今日も地道に鑑定作業しているのですよね。
研究員の皆さんに敬意を表しながら(試料作り大変だと思いますもの…)、ドラマでリアリティある「科捜研」の様子を見せて欲しいなと期待しています!