殺人事件が3件―不可解な数字が残されていました。
その数字の謎を解明した警視庁捜査一課は、次の事件が一流の「ホテル・コルテシア東京」であることを知りました。
「これから起こる殺人事件」の対策に刑事たちがホテルに潜入することになりました。
「ホテル・コルテシア東京」のフロントクラーク・山岸尚美は、新田刑事がクラーク係として潜入してきて、頭が痛くなりました。
ホテルの顔であるフロントマンに、「全員容疑者と疑う」視線で対応する新田に尚美は「ホテルの顔」であることが大事だと新人教育を始めます。
尚美の教育を受け入れながら、一方で新田はやってくる客の仮面の下の真実の素顔を見破り、事件が起きないか監視を怠りませんでした。
仕事にプライドを持ちながら、やがて相手の能力を認め合うようになっていく2人。
あやしい人々がホテルに来て帰っていくなかで、とある結婚式が狙われていると警察は判断します。
新田刑事と尚美はどう対処するのでしょうか?
そして結婚式は無事終わるのでしょうか?
映画「マスカレードホテル」を原作小説からネタバレしてご紹介していきます。
マスカレードホテル原作からネタバレ
原作は東野圭吾さんの同名小説です。
小説を結末までネタバレしていきますので、ご注意してください。
都内で発生した連続殺人事件の共通点は、暗号のような「数字」が残されていたことです。
次の現場の予告緯度と経度を殺人の起きた日にちにからめている数字だということに気づいた捜査一課。
第三の事件に残された数字から第三の事件の起こった月日を引いた数字は、第4の犯行現場を予告されていると思われる「ホテル・コルテシア東京」を示していました。
連続殺人犯を第4の事件現場で取り押さえるため、刑事たちはホテルの従業員になりすまし潜入捜査を始めました。
というわけで、新田刑事はフロントクラーク係で捜査を開始する運びになりました。
いっしょに働くことになった本物のフロントクラーク・山岸尚美は、めまいを起こしそうになりました。
「全員、容疑対象者!」と疑うするどい視線の新田は、お客様を迎えるホテルマンとしてあるまじき表情だったからです。
とはいえ、上からの命令なので新田をフロントクラークから追い出すわけにいかない尚美は口うるさく新田の教育を始めます。
ホテルマンとしてクラーク係としての対応を強要されながら、新田は次々やってくる客の仮面の下の素顔を観察していました。
その観察眼はするどく、仮面をつけた客をもてなす尚美には、持つことがない視点でした。
最たる例が目の見えない老婦人が宿泊した時のことでした。
目が見えないため、尚美を頼っていろいろ注文をつけてきました。
新田は老婦人が見えないフリをしているだけだと気が付きました。
手探りで確認するはずの感覚を大事にしたいはずなのに手袋をしていたからです。
新田の指摘でわかった尚美は、新田の観察眼に内心驚きました。
しかし、目が見えないフリをして宿泊することをホテルは問題にすべきではないと、見えないフリをした老婦人を、目が見えない客として尚美はもてなし続けました。
老婦人が目の見えないフリをしたのは、目が見えない夫の宿泊のための下調べのため
でした。
老婦人はチャックアウトのとき、とても満足して下調べの話を打ち明け出ていきました。
新田もホテルマンとしてのプロの仕事ぶりを見せつけられたと感じていました。
初対面から最悪なコンビだった新田と尚美ですが、次第に互いを認め始めていました。
やがて、捜査一課は高山佳子の結婚式が標的になっていることに気が付きました。
高山佳子に確認するとストーカーに悩まされていることがわかりました。
結婚式に犯人が現れる可能性が高いと踏んだ警察の捜査は結婚式を重点的に監視するシフトになりました。
以下ネタバレになります、ご注意くださいね。
ところが犯人の目的はそこだったのです。
捜査の目が結婚式に集中している最中に、真のターゲットに犯人は襲い掛かっていたのです。
目が見えない夫と宿泊にくる予定の老婦人が先について部屋の準備を始めていました。
部屋まで案内を頼まれた尚美と老婦人が部屋に入るとー。
老婦人が尚美に襲い掛かりました。
老婦人というのも、うそでした。
変装した若い女性は憎しみに満ちていました。
「ホテル・コルテシア東京」のターゲットは山岸尚美、そして連続殺人事件を仕立て上げたのも、老婆に変装していた長倉麻貴でした。
今までの3つの殺人事件は実は関連性のない事件でした。
その3つの事件をあたかも連続殺人事件の装ったのが長倉だったのです。
理由は簡単です。
麻美殺害を連続殺人事件と紐づけて、真犯人の麻貴が捜査対象にならないための偽装工作だったのです。
一年前、長倉麻貴は、松岡高志という男に捨てられました。
松岡高志が「ホテル・コルテシア東京」の泊まっていると知った麻貴はホテルに来ましたが、尚美にホテルに入ることを拒絶されたのです。
尚美にとっては、宿泊客である松岡高志を優先しただけの行為でしたが、ホテルに入ることができなかった麻貴は、ホテルの外で松岡を待ち伏せしました。
結果、流産してしまったのです。
麻貴は、松岡高志と山岸尚美の殺害を誓ったのです。
すでに松岡高志殺害は済ませました。
容疑者にもあがっていない状態の殺人事件でした。
そして、連続殺人の一環として尚美を殺害すれば、二つの事件の関連性は見過ごされるはずだったのです。
結婚式のストーカー事件も麻貴のでっち上げです。
気が付いたのは新田でした。
結婚式に捜査が集中する中、フロントにいるはずの尚美がいなくなっていたからです。
通常、フロントクラークが部屋まで案内することはありません。
新田が麻貴を取り押さえ、逮捕して事件はようやく終息したのです。
映画キャストは?
・新田浩介役:木村拓哉
・山岸尚美役:長澤まさみ
『刑事役』
・小日向文世
・梶原善
・泉澤祐希
・篠井英介
・渡部篤郎
『ホテルマン』
・石川恋
・東根作寿英
・鶴見辰吾
・石橋凌
『仮面をかぶったホテルのお客様』
・濱田岳
・前田敦子
・笹野高史
・高嶋政宏
・菜々緒
・宇梶剛士
・橋本マナミ
・田口浩正
・勝地涼
・生瀬勝久
・松たか子
東野圭吾作品に期待?
原作が東野圭吾さんの同名小説ということで、映画への期待も高まっています。
映画化に向けてマスカレードホテルを読んでるけど面白い。まだ半分も読んでないけど面白い。
木村君が主演するというので「マスカレードホテル」を手にとってみた。初めての東野圭吾作品だったけど、読みやすい文章で2日ほどで読みきってしまった。面白いのは当たり前として、木村君と長澤まさみがベストキャスティング過ぎるので早く映画が観たいと思った。
マスカレードホテル読了!面白い!昨日の夜から一晩で夢中になってよんでしまった。終わり方が良い感じ♪3作出てるみたいだから続けて読もうと思う。3作とも映画やってね♡
母と祖母が東野圭吾さんの小説にはまっております(´・_・`)
読書は久しくしていませんが、マスカレードホテル、変身は読破してます。
どちらも疾走感のある面白い小説でした!
東野圭吾著『マスカレードホテル』読了。連続殺人の捜査の為、ホテルのフロントマンとして働く刑事。殺人事件以外にホテルで起こる事件が面白い。それが繋がっていくのも面白い。難しい謎解きも簡単に説明してくれてるのが良く、やっぱり東野圭吾は読みやすい。お薦め。
マスカレードホテル読了。こんな面白い本に出会えると嬉しくなる。やっぱり、東野圭吾先生は天才やと思った。容疑者Xに続いて後世に残る名作になりそう。
東野圭吾さんのミステリー長編は安定の面白さです。
500ページ弱もある長編ですが、読みだすとページをめくるごとに加速して世界に没入していってしまいます。
東野圭吾さんの原作小説は何本も映画化されていますが、「マスカレードホテル」も絶対外すわけがありません。
是非、東野圭吾さんのミステリーの世界にどっぷり浸かってくださいね。
まとめ
2019年映画が公開される東野圭吾さん原作の「マスカレードホテル」。
原作のネタバレをご紹介してきました。
「マスカレードホテル」のトリックはアガサ・クリスティの「ABC殺人事件」と似ているところがありますね。
犯人が連続殺人事件を利用する考え方が似ているなと思いました。
「マスカレードホテル」のトリックは観客を大いに振り回して、楽しませてくれます。
豪華なホテルを舞台なのも、見どころです。
ゴージャスな気分で謎の翻弄されることをお楽しみください!