佐々木倫子さん原作の漫画「Heaven?」がついに実写ドラマ化されます。
2019年7月放送開始、「オーナーの、オーナーによる、オーナーのため」のフレンチレストランを強引に開店させる変人オーナー・黒須仮名子を演じるのは、石原さとみさんです。
原作漫画は1999年~2003年まで連載された作品で、今実写化されるのは時代が佐々木倫子さんの作風に追いついたからと言っていいでしょう。
2019年3月「チャンネルはそのまま」が実写ドラマ化され評判の良い作品として話題になりました。
佐々木倫子さんの漫画ストーリーには、恋愛がほぼほぼ絡んできません。
恋愛ストーリーをあまり求めない現在の風潮に非常にマッチした作風だといっていいでしょう。
軽い毒を含んだブラックユーモアと、変人の域すらを突き破った強烈な個性の登場人物たちが醸し出す不協和音を思う存分、楽しんでください。
佐々木倫子さん原作のドラマ作品は、ひたすら世界観を楽しめる時間を過ごせると思います。
それでは、ドラマの原作漫画をネタバレ含む内容でご紹介していきます。
ネタバレを読むとドラマも更に見たくなる作品でありますが、一応ネタバレ含む記事ですので御了承お願いしますm(_ _)m。
但し、ラストのラストについてはネタバレ回避した内容になっています。
Heavenの結末をネタバレ!
三流のミステリー作家で小金持ちの黒須仮名子は、「オーナーの、オーナーによる、オーナーのため」のフレンチレストランを作るために、奔走していました。
オーナーである自分が、楽しくお酒飲んでフランス料理を楽しみたいために、わざわざ店を持ちたいと思っている変な人間です。
謎の行動力がある黒須仮名子はすでに、交通の便を全く考えていない墓場の横!の洋館をお店用に準備してあります。
店の名前は「ロワン・ディシー」。
この世の果てという意味で、つまり、この世の果ての隣は墓場だと言いたい立地と名前のようですね(棒読み)。
お客様の利便性を無視しまくった立地ですが、オーナーの自分が良ければ良いので、仮名子的には無問題です。
建物を用意?した仮名子は、フレンチレストランで働く人々を集め始めました。
仮名子の目にかなった人物たちは、全員曲者、問題を抱えた人物たちばかりですが、仮名子的には、いい人材を引き抜いたとご満悦です。
仮名子ご自慢のスタッフをご紹介しましょう。
・伊賀観(演:福士蒼汰)
作り笑いが出来ないシェフドラン(上級ウエイター)。融通がきかない、クソ真面目。
・堤計太郎(演:勝村政信)
「ロワン・ディシー」店長。
元牛丼店店長。賄いの牛丼に飽きて転職。ケチでせこく店を回していきます。
・川合太一(演:志尊 淳)
コミドラン(見習いウエイター)。
元美容師でシャンプーに飽きて転職。取り柄は笑顔(しかない)。
・小澤幸應(演:段田安則)
天才シェフだが、務める店が次々潰れ「縁起の悪い」という理由で他の店が雇ってくれないでいたところを、仮名子に拾われました。
お気の毒としか言いようがありません。
・山縣重臣(演:岸部一徳)
ソムリエ(微妙)
元銀行マン。エリート街道を外れ窓際族になって定年退職。
資格取得が趣味で、ソムリエの資格取得に必要な実務経験のためにやってきました。
以上が、スタッフです。
このスタッフたちで、店が繁盛するとはとても思えないメンバーばかりですが、オーナーの仮名子は絶対の自信を持っています。
なぜならこの店は「オーナーのため」の店なので、仮名子が満足すれば無問題!
店があってスタッフも揃い、仮名子は店をオープンしました。
問題を抱えたスタッフたちは、さらに問題のあるオーナーに振り回されながら、「ロワン・ディシー」にお客を迎え、なんとかしのぎながら、店の経営を続けました。
墓の横にあるフレンチレストランがいつまで持ちこたえるのか、甚だ疑問ですが、店はレストランウエディングの受注もきて(え、まじ!?となりますが、墓の横の店で結婚パーティやろうとするカップルなので、当然ですが問題が勃発します…)、常連客(石材屋さん)もできて、奇跡的に店は成り立っていました。
立地条件最悪、スタッフも凸凹、オーナーは更に変人という状態でも店は成立するのだ!と思っていた時、雷が直撃して店が焼失してしまいます。
仮名子は「ロワン・ディシーこれにて終了!」と宣言し、店は閉店しました。
非情に唐突に店が終了します、オーナーの一言で店が終わってしまうわけです…。
この地で閉店した後、オーナーの仮名子とスタッフたちは各地を転々とします。
Heavenのあらすじ
とあるフレンチレストランで働いていた伊賀観は、営業スマイルができない欠点を持っているため、お客とトラブルを起こしてしまいます。
店内で暴れ出した客に対処できなかったことで、伊賀はレストランをクビになりました。
しかし、その様子を見ていた客の黒須仮名子は
「オリジナリティーのあるスタッフが欲しかったのよ」
と伊賀をスカウトしました。
無職になった伊賀が仮名子から渡された地図で、ようやくの思いでたどり着いたのは墓場でした。
「どこで間違ったのだろう」
呆然とする伊賀に
「間違っていませんよ」
と声をかけてきたのは、店のスタッフたちでした。
「ようこそ、地の果て(「ロワン・ディシー」)へ」
墓地の横にたたずむ洋館―そこが伊賀の新しい勤務場所でした…
前途多難にもほどがありすぎるー伊賀は呆然自失。
視聴者も呆然…。
原作ラストの評判は?
佐々木倫子さんの原作ラストについて読者はどのように感じているのでしょうか?
ツイッターからいくつかご紹介します。
漫画読んでた✨ドラマ化してほしいって思っていたんだよね(*˘◡˘*)
佐々木倫子先生大好き。おたんこナースもHeaven?(ラスト秀逸過ぎる😭)も素晴らしい。
"Heaven?"の持つ諦観の境地に強く共鳴している。漫画以上に表現できるあのラストを期待している。
令和はとりあえず「チャンネルはそのままで」が明日からうちの地区でも放映開始、「Heaven?」ドラマ化を糧に生きていく。
Heaven?、佐々木倫子先生の作品中、今のご時世だと一番ドラマ化が難しそうなのが来た(ヒロインの中身が漆原教授)しかし、志尊淳君演じる川合君を想像して今から笑っちゃっている
Heavenのオーナー役は石原さとみなの?えー、イメージが全然ちがうー。
原作の連載が1999年~2003年の作品なので、知名度やイメージが広く固定化されている分、ドラマの配役に対する厳しい意見も見受けられますが、石原さとみさんがいい意味でぶっ壊れると、黒須仮名子さんが憑依しそうなのですが(墓場の横の地の果てだけに(笑))。
原作の本当の意味でのラストについて秀逸だと言及しているつぶやきがありますが、ドラマではラストのネタバレを描写するのでしょうか?
原作既読の方は楽しみですよね(←原作読んでない方には、もどかしいでしょうが、この部分については、記事でネタバレしていませんので、ドラマを楽しみに見てくださいねっ)
まとめ
2019年7月放送開始のドラマ「Heaven?」の原作漫画についてご紹介してきました。
原作読んでいるとドラマがもっと見たくなる、そんな原作漫画です。
原作の結末までのネタバレをご紹介してきましたが、一番肝の部分のネタバレは内緒です。
原作既読の方にとって、実写でどう表現するのか、非常に楽しみな部分でもありますよね。
原作漫画読んでいない方は、内緒のラストの肝の部分って何?と思いながらドラマ見るのも楽しいと思いますし、待ちきれなくて原作読んでみるのも楽しいです。
どちらを選択しても、楽しさは変わらないと思います。
ドラマが先か、原作漫画が先か、皆さんはどちらを選択しますか?