2019年1月から放送のドラマ「僕の初恋をキミに捧ぐ」は、原作漫画の連ドラ化であり、2009年映画化もされた作品です。
原作漫画の結末は作者の青木琴美が「読者の皆さんにお任せします」とおっしゃる終わり方でした。
映画版は原作と設定や結末を変えてきました。
その映画版はキャスティングも好評でヒットしたのですが、一部設定に疑問が残るのを残念だと指摘する感想もありました。
「僕の初恋をキミに捧ぐ」の世界観を愛するファンにとって、ドラマ化は原作準拠でいくのか?映画のように結末を変えてくるのか?は注目ポイントといってもいいでしょう。
原作漫画と映画での結末のネタバレをご紹介しながら、ドラマ版の逞が最後どうなるのか?予想も含めご紹介していきたいと思います。
僕の初恋をキミに捧ぐあらすじ
漫画原作のあらすじ
垣野内逞は心臓病を患っている少年です。
小学6年生のとき、主治医の種田医師から「20才までしか生きられない」と宣告されてしまいます。
それまでも心臓病で苦しんできた逞でしたが、治る希望すら奪われたのです。
絶望しか見えない日々の色を塗り替えてくれた存在が、種田繭―種田医師の娘・繭でした。
2人はお互いを好きな、かわいい恋人でした。
2人でいることが楽しい、いっしょにいればどんどん好きになる、でも僕は繭を幸せにする時間がないー逞は命のカウントダウンが始まってから繭を想うあまり、繭と別れることが最善だと思うようになっていきます。
繭から距離をおこうと逞は、中高一貫の全寮制学校に進学しました。
ところが、繭は逞を追ってきました。
冷たく繭を突き放そうとする逞ですが、繭はへこたれず逞に気持ちをぶつけてきます。
そんな繭に好意を抱いたのが学校の先輩・鈴谷昂でした。
優秀でルックスも抜群、自信家で人気もある、非の打ちどころがないイケメンです。
昂の好意に繭の心も揺れ動きますが、繭が好きなのは逞なのです。
そして昴の出現で、繭を失う危機感をもったのは逞でした。
冷たくあしらっていた繭と再びよりを戻した逞。
ようやく2人はお互いに対して素直に向き合うことができたのです。
同時に逞の命のタイムリミットは近づいてきていました。
そんなとき、鈴谷昂が脳出血で脳死状態になってしまいました。
同時に逞に心臓のドナー提供の連絡が入りました。
映画のあらすじ
漫画原作から変更された点を中心にご紹介します。
原作では中学校入学を機に繭から離れようとした逞ですが、映画版は高校受験に設定変更されました。
繭の学力では入れない難関高校に極秘受験した逞。
ところが、高校の入学式当日、壇上にのぼった繭が
「私から離れようとしたって、そうはさせないから!」
と叫び、逞を呆然とさせたのです。
逞の進学先をしった繭は猛勉強して不可能のちゃぶ台返しで高校に入学してきたのです(このシーンが個人的に好きです^^ゞ)。
ど派手なパフォーマンスで高校での繭の人気はうなぎのぼり、イケメンの同級生(先輩から同級生に設定変更)鈴谷昂も繭に好意をもつことになります。
映画版では、逞と昂と繭の三角関係がメインでストーリーが展開していきます。
逞と昂は対立しながら、やがて繭を賭けた勝負で決着をつけました。
昂は繭をあきらめる、そして逞とは友達になりたいと言いました。
その日、さらに逞に嬉しい知らせが種田医師から届きました。
「心臓のドナーが見つかった」
しかし、繭は違和感を覚えました。
病院に同じ高校の生徒がたくさんうろついていたからです。
鈴谷昂が交通事故にあい、脳死状態になったという知らせに心配して集まってきた生徒たちだったのです。
連ドラのあらすじ
18才の逞は写真館で撮影をしていました。
記憶は8才の時、繭と「大人になったら結婚しよう」と約束したシーンへ飛んでいきます。
そこから、記憶は飛んで高校入学式の日へ。
大人になって繭を幸せにできないことを思い知った逞が入学したのは、名門の私立高校。
繭に極秘で受けた高校でした。
黙って繭から離れることを決意した逞は、壇上に登った女子を見て驚きました。
繭でした。
「この私から逃げようなんて百万年早いんだよ!」
ドラマでは、逞と繭の高校生活を中心にストーリーが展開します。
鈴谷昂が、原作漫画と同じ先輩という設定に戻り、逞の親友「律」が鈴谷昂の弟設定も原作版準拠で登場します(映画では、「律」は同級生で登場しますが、鈴谷とは関係ない設定でした)。
僕の初恋をキミに捧ぐ結末をネタバレ
ドラマ版の結末を予想するために、原作漫画と映画版の結末をご紹介します。
原作漫画の結末
心臓のドナー提供者が鈴谷昂だとわかってしまった逞は、心臓移植を拒否します。
繭はなんとか心臓移植の実現に動きますが、鈴谷昂の母親も事態がドタバタすることに動揺して、結局提供を拒否しました。
心臓移植のチャンスを手放した逞に、種田医師はとある手術を提案します。
手術が成功しても、いつまで生きることができるかわからないーそれは治療といえない「実験」レベルの手術でした。
それでも逞は手術をすることを決意します。
そして、手術の前に繭と結婚したいと言いました。
命のタイムリミットを知ってからいつも繭に対して消極的な態度だった逞が、初めて言った我儘です。
繭の母親は反対しますが逞は言いました。
「繭に僕はふさわしくない。そう思って身を引いてきたけれど、繭を泣かせただけだった」
こうして2人は結婚しました。
手術の同意書にサインしたのは、妻の繭です。
手術前日、逞は迷いながらも繭に「遺言」を書きました。
そして手術は行われー
手術台の上の逞が生きているのか死んでいるのかわからない状態で、お話は終わります。
映画版の結末
心臓移植はおこなわれませんでした。
そして逞は命のタイムリミットを迎えます。
逞の両親から遺骨を託された繭は遺骨を胸にウエディングドレスに身を包み教会で挙式しました。
「悲しい想いをするとわかっていても、何度でも私は逞に恋をする」
ドラマ結末予想
個人的な意見ですが、原作と映画はそれぞれ長所と短所があると思います。
原作漫画のはっきりしない結末にモヤモヤ感は残ります。
しかし、手術の前に結婚式を挙げたのは2人には必要だったと思えます。
一方、映画版は逞の死をはっきり描きました。
悲しいけれど、モヤモヤ感は払拭されました。
でも、です。
遺骨の逞と挙式する繭は痛々しく、運命を受け入れたというにはあまりにも悲痛なラストです。
ドラマ版では、原作漫画と映画版のモヤモヤを払拭してもらいたいなと感じます。
「人体実験レベル」の手術は実際問題として倫理的に無理があるでしょうから、心臓移植をしない時点で、逞は死ぬ以外の選択肢はないでしょう。
でも、逞の命があるうちに繭と結婚させてあげて欲しいです。
遺骨の逞との結婚式はあまりにも繭が悲しいですから…。
原作や映画の評判は?
ツイッターで読者や視聴者の感想をみてきましょう。
まず原作漫画から。
僕の初恋をキミに捧ぐって漫画版だと最後どうなったか分からないようにされてるよね〜〜と前に姉と話しながら見返したけどどう見ても波形が平行だったので死…死んでる…
僕の初恋をキミに捧ぐ結構やばめ
ずっと読みたかったんだけど読むタイミングなくて、今読んだんだけど本気でやばい涙腺崩壊 涙涙涙って感じよ。ああ本気でいい作品に出会えた。
『僕の初恋をキミに捧ぐ』しんどくなる漫画〜〜涙無しには読めません…。胸が苦しくなります
作者さんが「この漫画の終わりはあなた自身が考えてください」と、あえて曖昧な終わり方にした、確実に泣くオススメの少女漫画は
『僕の初恋をキミに捧ぐ』
です…‼︎
僕の初恋をキミに捧ぐって言う少女漫画は最強かもしれやんっておもった!
号泣したこれは久々にええものよんだっておもった
結末のはっきりしないところまで含めて、大好きという感想が予想以上に多いのが印象的です。
発刊から時間が経過し、「読者の任せる」作者・青木琴美さんの意図が浸透しているのでしょう。
映画版への感想もご紹介します。
僕の初恋をキミに捧ぐドラマすんの?
岡田将生くんと井上真央ちゃんの映画が一番好きやったのに。。。。
僕の初恋をキミに捧ぐドラマ化つらい…岡田将生さんと井上麻央ちゃんがハマり役過ぎてなぁ………フライヤーだけで神映画って分かる………
"僕の初恋をキミに捧ぐ"
ずっと観たくてやっと!めっちゃいい映画だった、、
話も、主題歌も、感動��
もっと大切にしなきゃ。
僕の初恋をキミに捧ぐを見てたら、号泣してたww
大切な人が居なくなる辛さわかった気がする
久々に映画見て泣いたな笑
僕の初恋をキミに捧ぐ。やってたから見てた(ToT)号泣(ToT)
映画館でも号泣したなぁ~(ToT)そしたら映画終わったら満員御礼で岡田将生と井上真央、平井堅まで出てきてびっくりしたっけな(ToT)懐かしい!真央ちゃん最強に可愛かった♡
ツイッターでのつぶやきは、素直に映画を受け入れる感想が多かったです。
映画の書評では、運動制限のある逞が昴と徒競走で勝負するのは変、とか倒れて死にそうになったのに意識取り戻したら遊園地でデートできるのは無理があるとかなどの指摘も多かったのですが(^^;。
逞役の岡田将生と繭役の井上真央のキャスティングが好評で、ツイッターの好印象なつぶやきに通じているのかなと感じます。
まとめ
原作漫画、映画版と数多くの人々を魅了してきた「僕の初恋をキミ捧ぐ」という作品です。
ドラマ化で再び、命と青春の切ない恋愛を描いた世界観が戻ってきます。
今の時代にあわせた「僕の初恋をキミに捧ぐ」がどう描かれるのか、結末をどうまとめるのかを含めて楽しみです!