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わたし定時で帰ります上司役のユースケサンタマリアが怖い!キャラをネタバレ

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ドラマ「わたし定時で帰ります」が放送されると、一番話題になると思われるキャラがユースケ・サンタマリアさん演じる福永清次です。

働き方を変えようという風潮に一番抵抗するやっかいな存在なのです。

そのやっかいさは、現実にどこにでもいる存在だというぐらいやっかいだと言えば納得がいきます。

人当たりは非常によく、物腰も柔らかで上司として部下にお願いする時も、丁寧。

一見、すごく良い人に見えるこのキャラが、部下を潰しまくる最悪の上司なのです。

欠点を見せる人の方がまだましと思わせる、それが福永清次というキャラクターです。

 

いっしょにいる人間を駄目にしていく人間、福永清次。

どの職場にもいます。

怖いのは、自分の中の福永清次に気が付いていない人が多いことです。

そう、私の中に、あなたの中に潜んでいる福永清次が、誰かを追い込んでいるかもしれないーそれ以上に怖いことあるでしょうか?

この記事では、福永清次という存在について考えていきたいと思います。

真っ白なだけの人間なんていない…。

 

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わたし定時で帰ります上司・福永清次の役柄は?

同じ仕事をする業界というのは案外狭い世界です。

御多分に漏れず、WEB制作を請け負う業界も然りで、かつ人の出入りが激しい業界です。

株式会社ネットヒーローズ・制作4部も転職組が多い職場です。

 

主人公の東山結衣も転職組です。

その後転職してきたのが、あろうことか、結衣の元婚約者・種田晃太郎でした。

そして、晃太郎を追うように転職してきたのが福永清次です。

この3人には因縁があります。

晃太郎は、以前福永が社長をやっている会社で働いていました。

晃太郎を優秀な戦力に育てたのが福永社長でした。

優秀な戦力として働く晃太郎は、仕事にのめり込んでいきました。

 

恋人だった結衣に、

「仕事と私、どちらが大事なの?」

と選択を迫られ、仕事をとって結衣を捨てるほどのワーカホリックぶりです。

今では時代遅れの「24時間闘うビジネスマン」に晃太郎を育て上げたのは、福永です。

福永にとって、晃太郎は自慢の部下です。

 

晃太郎は結衣を捨て、仕事に没頭しますが、福永の会社は倒産してしまいました。

同じ業界で仕事を探した結果、結衣の働く職場に晃太郎、次いで福永が入社してきたのです。

 

福永は入社して、晃太郎や結衣の上司という立場になりました。

福永はなぜ自分の会社が倒産したのか、全く理解していませんでした。

そして、入社して部長になった新しい職場で、同じことを繰り返したのです。

 

福永の会社が倒産した理由―それは、クライアントの要求を際限なく受けて、社員に膨大な仕事をさせ続けた結果でした。

受注した仕事を納品したくても、何回も修正が入りことを福永は全て受け入れて、社員に修正させました。

結果、一つの受注に対する作業時間が膨れ上がり、会社は利益を出せない体質になっていったのです。

 

仕事は山のようにあるのに、利益の出ない会社で働き続けた社員は次々潰れていき、利益の出ない会社も倒産してしまったのです。

福永は、自分の行動が社員を潰し、会社を倒産させたことを、理解していないまま、転職してきました。

 

そして、転職してきた職場をまた、倒産した会社と同じ状況に追い込んでいきます。

福永に育てられ、優秀に育った晃太郎は、福永をいまだに尊敬しています。

福永のやり方が当然と感じて、ある種洗脳に近い状況ですので、福永が持ってくる仕事をすさまじいスピードでこなし、またこなし、他の社員の遅れもこなす、社畜状態こそが晃太郎の生きがいになっています。

 

福永はクライアントからの評判は非常に良い人物です、断りませんから

社員に頼むときも、決して高圧的な態度ではありません。

「申し訳ないけど、頼む」

ちょっとならと軽い気持ちで引き受けた社員は、いつの間にかこなしきれないほどの仕事に追い立てられ、そして追い詰められていくのです。

結衣は、同僚が追い詰められていく中で、残業をするようになっていきました。

福永にとって、クライアントが満足すること、そして部下に仕事を絶えず供給することが正義なのです。

 

 

ユースケサンタマリアが怖い?

ユースケ・サンタマリアさんが演じる福永清次が怖い、嫌だと感じるのはなぜでしょうか?

仕事をどんどん部下に与えることが上司の仕事であると信じているからでしょう。

 

福永にとって、部下が手持ち無沙汰になっている状態を作ることが「悪」なのかもしれません。

勤務している人が勤務状態を続けることができるように仕事を持ってくることが上司の役目だと思っている節があります。

 

福永は、労働時間が長引くことで仕事の単価を低くして、「労働生産性」を全く無視しているのです。

仕事を目の前に積まれたら、人は仕事を処理しようと懸命になります。

しかし、一日は24時間しかありませんし、24時間働き続けることは人間にはできません。

 

福永の要求は、生きている間働き続けろと言っているのと同じなのです。

威圧的でもなく、物腰も柔らかい人間が、部下が自ら福永の要求に応えるべく動かしてしまうーそれが、怖いと感じます。

定時で帰ることをモットーに、「労働生産性」に基づいた考えを持っている結衣でさえ、残業に巻き込まれていく様は、現実にはどこにでも起きていることです。

結衣が、一度巻き込まれた異常な状況から脱出する展開を見て、視聴者自身が感じる部分もあると思います。

 

また、仕事をし続けることが正義であるという考え方を多くの人が心の中に持っているからこそ、福永というモンスターは怖い存在だということです。

まわりの人が定時で帰宅しないから、なんとなく残業しているとき、人は「労働生産性」を意識しているでしょうか?

なんとなく残業する延長に福永がいると考えると、ぞっとします。

自分の中に福永がいないと、言い切ることができますか?

 

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ユースケサンタマリア過去出演作品は?

福永清次のような、良い人に見えるのに、そのやり方で部下が潰れていくことに疑問を持たないモンスターをユースケ・サンタマリアさんが演じるのは、見応えがありますよね。

心にひっかかる演技をするユースケ・サンタマリアさんの過去出演作品をいくつかご紹介します。

 

ドラマ「アルジャーノンに花束を」(2002年):藤島ハル役

知的障がいの藤島ハルは、賢くなれば家族と暮らすことができると信じて、脳の人体実験の被験者になりました。

手術後、ハルの知能は急速に上がり始め、手術をした教授すら凌駕します。

一方で、頭が良くなることに社会性がついていかず傲慢になりますが、自ら被験者になった実験は、最終的に知能が元に戻るという理論を完成させました。

ピークの知能から転がり落ちるように物事を理解する能力を失い、その恐怖と闘いながら、自分の運命を受け入れていきます。

 

映画「薔薇色のブー子」(2014年):滝沢幹男役

主演が指原莉乃さん、監督・脚本は福田雄一さん。

AKB卒業を控えた指原さん、ヒット作が続く福田雄一さんが監督の作品です。

今、見返したい作品としてオススメします。

 

文句ばかり言っているブー子が、ネットで知り合った男性「スパロウ」さんと会う約束をしました。

一念発起で会うことを決意したブー子が、スパロウさんに会う準備のために外出します。

家を出てスパロウさんに会うまでの一日は、とんでもない事態の連続でした。

でかけた矢先に落とし穴ぬい落ちるドッキリ企画にひっかかる、洋服を買おうとデパートに行けば、来場者数記念でお祝いされてひきとめられる、美容院でパーマが爆発したような髪型にさる、乗ったバスはバスジャックにあう、犯人とのやり取りでバスから乗客を解放する様に一目ぼれされヤクザの組長にスカウトされる、ヤクザの抗争に巻き込まれるも手打ちになる、迷子の子供の母親を探すと、母親が海外に売り飛ばされるところで、なんとか助ける、と意味不明のことが起きてもうスパロウさんに会えないとあきらめかけるブー子。

そんな一日を実は様々場所で見守っていた義理の父親・滝沢幹男。

エリート会社員のはずだったが、実は会社を辞めてアルバイトを掛け持ちしていました。

スパロウさんとの約束の時間が過ぎて、あきらめかけていたブー子をタクシーの運転手のアルバイトをしていた滝沢さんが送ってくれました。

約束の場所で判明したのは。「スパロウ」さんが滝沢だったということでした。

そして、「今日は文句を言わなかったね」と滝沢さんがブー子をねぎらい、ブー子もこの日を境に文句をいうことを辞めました。

 

福田雄一監督作品は、あらすじでは面白さをほとんど伝えられないので、見てください(^^;。

アホみたいな出来事が畳みかけて起きるジェットコースターな展開に、ひたすら笑うことをオススメしますw

 

ユースケ・サンタマリアさんの代表作「踊る大捜査線シリーズ」真下正義役は有名ですので、別の作品をご紹介してみました。

 

まとめ

個性派俳優として、主演も脇役もこなすオールマイティな俳優さんでもあるユースケ・サンタマリアさん。

ユースケ・サンタマリアさんが演じる悪人は、滲み出る怖さがありますので、いい人に見えるモンスター上司・福永清次役は、話題になりそうです。

どこにでもいる上司の抱える狂気が垣間見える演技に、ザワザワする視聴者が続出しそうです。

ホラー作品でないのに、福永清次に恐怖を感じることになりそうな期待と予感がします。

 

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