恋愛感情は青春真っ最中の若者の専有特権ではありません。
中年には中年の恋の迷いがあるのです。
若くないだけに、背負っている問題も重いけれど、彼女たちは恋愛にときめき、悩み、傷つきます。
そして思うのです。
わたし、今も恋愛で悩んでいるのだー悩み苦しみながら、一方で恋愛できる自分に密かに喜びを感じているのです、それが不倫だったとしても。世間的に許されない恋愛だったとしても。
2019年4月放送開始のドラマ「ミストレス」は、イギリスのドラマ「The Mistresses」を原作とし、世界各国でリメイク版が作られている作品です。
イギリスの「The Mistresses」の原作の結末のネタバレをご紹介していきます。
ミストレスのあらすじ
偶然知り合った4人の女性は、とても気の合う友達になっていました。
お互い偶然知り合った仲だから、気が許せる部分が大きいのかもしれません。
40代になると、人生は身軽なものではなくなっています。
でも、人生が終わったわけではない、キラキラ輝きたい気持ちはいつも心の奥でコロコロ踊り出したいのです。
悩みのない人はいません。
4人それぞれ、重たい「秘密」を持って生きています。
偶然会って仲良くなった4人の秘密とは?そして4人はどこへ向かっていくのでしょうか?
ミストレス結末を原作からネタバレ
イギリス版原作はシーズン3まで放送されていますが、シーズン3については4話までしかない状態で、強引な終わり方をした印象があります。
以下、シーズン2までのネタバレになります。
ケイティ(日本版・柴崎香織役:長谷川京子)
40代の独身医師。
自分が担当している患者と不倫関係になりました。
末期症状で苦しむ不倫相手を見ていられず、安楽死の手助けをしてしまいます。
自殺で処理されたものの、ケイティは安楽死幇助の罪に意識に苛まれていました。
不倫相手の息子は、ケイティに疑惑の視線を向けていました。
複雑な感情が交錯しながら、ケイティと不倫相手の息子はやがて激しい恋に陥っていきました。
勤務する病院を変え、そこで心機一転恋人もできますが、元の勤務先の上司とも不倫関係になってしまいます。
恋愛依存といっていい体質なのでしょうか?
とにかくすぐに不倫や恋愛感情に押し流される性格ですが、ぐちゃぐちゃな関係を清算する性格です。
トル―ディ(日本版・野口友美役:水野美紀)
9.11のテロで行方不明になった夫を待つシングルマザー。
死亡認定を受け、被害者家族へ支払われる義援金を受け取りました。
ところが、行方不明の夫は生きていて、別の女性と子供までいたのです。
受け取った義援金を要求され、途方に暮れるトル―ディ。
傷付いた彼女は子供の父親と恋仲になります。
ところが彼の元奥さんが認知症で施設にいることを知ってトル―ディは再婚を悩みますが、共に暮らすことを決意します。
シボーン(日本版・原田冴子役:玄理)
弁護士(日本版では会社員)のシボーンは夫と二人暮らしです。
夫は子どもが強く望んでいて、シボーンも子供が出来ないことを悩んでいました。
原因は夫であることがわかった時、シボーンは気持ちが途切れてしまったかのように一夜の過ちを犯してしまいます。
しかも、一夜の過ちで済まない事態になってしまいます。
シボーンは妊娠したのです。
自分の子供でないことがわかりながら、夫は妻に子供を産んで欲しいと言いました。
自分の子供でないとわかりながら、夫は子供を可愛がってくれました。
しかし、夫はシボーンと夜を過ごそうとはしませんでした。
シボーンは寂しさから男遊びを繰り返すようになっていきました。
夫とは結局離婚することを決意しました。
ジェシカ(日本版・水島樹里役:大政絢)
ウエディングプランナーをしているジェシカ。
そのジェシカが担当したレズビアンカップルの夫側とジェシカは恋に落ちました。
「不倫」状態に陥ったジェシカですが、人生で初めての純粋な愛に堕ちていきました。
結局、レズビアンとの不倫を清算して、ジェシカは男性と結婚しました。
自由奔放だったジェシカの結婚相手は浮気を繰り返す男性でした。
4人の女たちの秘密とは?
日本版「ミストレス」の設定は、イギリス版原作のシーズン1に準拠した設定になっています。
改めて4人の抱える秘密をまとめておきましょう。
柴崎香織役:長谷川京子
医者。
担当した患者・木戸と不倫関係になります。
木戸が安楽死を望み、木戸の希望を叶える形で自殺幇助したことが罪の意識に苦しんでいます。
木戸の息子が、父の自殺に香織が関わっているのではないかと疑惑を持って近づいてきました。
疑心暗鬼なのに、木戸の息子は香織に魅かれ、香織もまた木戸の雰囲気を持った息子に魅かれてからだの関係を持ってしまいます。
野口友美役:水野美紀
海外で消息不明になった夫を待ちながら、シングルマザーとなり子供たちと暮らしてきた友美。
夫の死亡認定を受け、気持ちに一区切りをつけた友美は男性へのときめきを思い出します。
原田冴子役:玄理
子供がいない既婚者。
夫が強く子供を希望していたのですが、子供が出来ないのは夫が原因だと判明します。
夫婦仲がぎくしゃくする中、冴子は一夜の過ちを犯してしまいました。
夫を裏切った代償はあまりにも大きな物でした。
水島樹里役:大政絢
金持ちのお嬢様として、欲しい物は何でも手に入れることができる人生を送ってきた樹里。
しかし、本当の恋はしたことがなかったのです。
樹里が初めて真剣な恋をしていると感じた相手は、レズビアンカップルの「彼」でした。
「不倫」と「レズビアン」を同時に体験することになった樹里は、恋にのめり込んでいきました。
若干イギリス版と設定が変わっている部分もありますので、まとめておきます。
・友美の夫は海外で消息不明になっていたが、死亡が認定され保険金が下りました。
・冴子は弁護士ではなく、会社員という設定
・樹里はウエディングプランナーではなく、お金持ちのお嬢様。何か満たされない想いで過ごしている
という設定です。
まとめ
2019年4月放送開始の「ミストレス」。
原作のイギリス版ドラマはシーズン3まで放送されました。
日本版「ミストレス」が原作をどこまでのストーリーを展開するのか不明ですが、シーズン1、またはシーズン2の内容を一部取り入れた形だと思います。
原作のあらすじ紹介だけでは、4人の女性に身勝手な印象を持たれる方もいるかもしれませんが、一生懸命生きている、人生のいろいろを背負った女性の悩みと恋の物語です。
自分の気持ちに真っ正直になれない時代に、真正面から自分の気持ちとぶつかる女性像に感じる何かがある作品ではないでしょうか?