2018年10月からスタートしたNHK朝の連続テレビドラマ小説「まんぷく」。
朝の連ドラ王道ストーリーで好調な駆け出しに成功しています。
賑やかで爽やかなストーリーに戦争の影が次第に忍び込んでくるのですが、その前に胡散臭い人物が早くも登場しました。
片岡愛之助さんが演じる加地谷圭介という人物です。
登場した途端、視聴者から「怪しすぎ」と総ツッコミ状態ですが、この加地谷圭介という人物は何者なのか?調べてみました。
まんぷく片岡愛之助の役柄は?
ドラマ「まんぷく」で片岡愛之助さん演じる加地谷圭介という人物は一体どのような人物なのでしょうか?
立花萬平は幻灯機(写真を大きな画面の映す機械)を作って売っていました。
物を作る「発明」の才能と事業を起こす力を持っていた萬平ですが、弱点は「営業能力」のなさでした。
萬平の才能と、物づくりを事業化する能力を見ぬいた人物が加地谷圭介という人物でした。
商人としてのするどい勘で、萬平の会社の共同経営者になってから会社は軌道に乗り始めます。
やがて、時代は第二次世界大戦へ突入しました。
時代の流れを見ぬく能力に長けていた加地谷圭介は軍需産業へ進出することを萬平に持ちかけました。
軍需産業に進出した会社は、順調にみえました。
しかし、軍(すなわち国)から支給された原料の横流しが社内で行われているのが発覚します。
萬平は憲兵に連行されて厳しい尋問を受けます。
潔白を固くなに主張する萬平ですが、一体どうなるのでしょうか?
共同経営していた加地谷圭介は、萬平の危機に何をしているのでしょうか?
片岡愛之助が怪しい!
今日の回で登場した加地谷さん役・ #片岡愛之助さん のポスターカットです。 #まんぷく のキャストポスターではみなさんがそれぞれ食べ物をお持ちです。
さて、ここで #まんぷクイズ 。愛之助さんが持っている食べ物は何でしょう?#まんぷく #朝ドラ pic.twitter.com/F4ar2Bzfkf— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2018年10月2日
白いスーツに蝶ネクタイの加地谷圭介は、見るからに怪しさ満点です。
一方で商才に長けた人物で、立花萬平の事業に注目するセンスは抜群です。
いい商品なのに、売り込みが下手で苦戦している萬平にとって、二人三脚で事業を行うには「才能的」にはピッタリの組み合わせです。
しかし、加地谷圭介という人間性を、萬平ほど素直に受け入れられない視聴者の皆さんが総ツッコミをいれています。
ツイッターのつぶやきをご紹介しましょう。
片岡愛之助登場するも、詐欺師にしか見えない(笑)
対する萬平さんの、善良ぶり!
営業下手な萬平さんに人脈の太い味方が付いたと思いきや片岡愛之助なので、いつ権利をどっかに横流ししてとんずらするんだとニヤニヤしてしまう。
片岡愛之助が詐欺師なんかじゃないかと疑ってます。
加地谷さん…片岡愛之助と言うだけで何か企んでる悪役にしか見えない。
片岡愛之助……絶対騙しに来てる気がする。
片岡愛之助さんが仕事現場ですごむと、朝ドラが途端に日曜劇場化するww
加地谷圭介が、悪者でなかったら、総スカンされそうな勢いの詐欺師待望論状態ではないですか(笑)。
空気読んで、加地谷圭介は立花萬平を裏切ることができるのでしょうか?
それとも、ダークホースで桐谷健太演じる世良 勝夫が闇落ちするのでしょうか?
それとも、まったくの第三の人物か!?
原作からネタバレ
「まんぷく」の立花萬平にはモデルがいます。
チキンラーメンを開発した日清食品の安藤百福氏が、立花萬平のモデルです。
2001年9月に日本経済新聞に連載した「私の履歴書」でインタビューに応えた安藤百福氏の記事を再掲した記事がネットにアップされています(参考URL:https://style.nikkei.com/article/DGXZZO0205194009052016000045?channel=DF170320167060)。
この記事は立花萬平のモデルといわれる安藤百福本人が幼少から戦後まで自身で振り返った言葉を綴った記事です。
ドラマ「まんぷく」を語るうえで、このインタビュー記事が重要な資料になっているであろうことは想像に難くないと思います。
上記のインタビュー記事から考えますと、立花萬平がドラマでどのような展開になるのか、加地谷圭介がどういう人物像になるのか予想できます。
萬平のモデルである安藤百福氏は、戦時中、軍用機のエンジンを製造する会社を経営していました。
原料は国から支給される官給品であるのに、その原料の横流しが社内で行われていました。
横領の罪で安藤百福氏は軍に連行され、激しい拷問を受けたことを述べています。
さらに、疑いは濡れ衣だったこと、自分をはめるワナであったことなどにも言及しています。
安藤百福氏は誰の陰謀であったのかはインタビューでは詳細を語っていません。
インタビューを受けた時、戦時中の出来事を蒸し返すことはもはや意味のないことであると感じていたのかもしれません。
ドラマ「まんぷく」のモデルは安藤百福氏ですが、安藤百福氏の伝記ではありません。
ただし、安藤百福氏が軍の連行されるエピソードは、ドラマ「まんぷく」でも描かれます。
立花萬平を騙して軍に引き渡すというエピソードに繋げるために、いかにも怪しさ満点の加地谷圭介を登場させたのではないかという展開が予想されるのは、上記のエピソードがあるためと思われます。
まとめ
立花萬平が軍に連行されるストーリー展開の中で、大方の予想通り怪しさ満点の加地谷圭介が裏切る順当(?)なストーリー展開になるのか、ちゃぶ台ひっくり返す脚本で、加地谷圭介が裏切らないままストーリーを進めるのか、これは放映されないとわかりません。
大方の予想を裏切って、加地谷圭介がずっといい人だったら、それもまたありではないでしょうか?
「#ラブリンごめん」(注:ラブリンは片岡愛之助さんの愛称)がトレンドワードになるのも面白いと思うのですが(^^;