10月期の水曜22時枠で放送されるドラマ『獣になれない私たち』
新垣結衣さんと松田龍平さんのW主演という豪華すぎるキャストと大人気の脚本家野木亜希子さんの作品ということで注目が集まっています。
水10枠は視聴率に伸び悩んでいる枠でもあり、今回はかなり攻めてきたように思います。
今回はドラマ『獣になれない私たち』についてご紹介します。
水曜10時のドラマに心配の声も?
今、ドラマは「相棒」や「科捜研の女」などのシリーズ物で固定したファン層で視聴率を手堅く稼ぐテレビ朝日、火曜10時枠と日曜劇場でヒット作を出すTBS、そして長い低視聴率から復活の兆しを見せるフジテレビという状況の中で、日本テレビのドラマだけなぜか視聴率が伸びない状況が続いています。
日本テレビも話題作を送り出しているのですが、数字に結びついてこない現象が水曜10時枠で続いているのです。
・坂元裕二オリジナル脚本・広瀬すず主演「anone」
・阿川佐和子原作・吉高由里子主演「正義のセ」
・野島伸司オリジナル脚本・石原さとみ主演「高嶺の花」
コアなファンがつく面白いドラマなのに視聴率がついてこないのです。
ツイッターの反応をご紹介します
余白のある脚本を、役者がセリフ以外の表情やちょっとした仕草で表現し、視聴者の想像力を掻き立てる。それが坂元マジック。信頼された役者達だからこそ実現できる世界感を、視聴者が好き好きに解釈し思いを馳せるから心に残る。視聴率では測れない満足感。
(注:anoneへの感想)
視聴率とかじゃないよなーーーーー
リアタイしたいタイプのドラマじゃないんだよ、1人で「よし、観るぞ」って思った時にこっそり観てこっそり泣きたいドラマなんだよ。4人がこたつ囲んで楽しそうにしてるシーンが良き…
(注:anoneへの感想)
正義のセ
終わるの早いね
視聴率悪い?
面白かったのになぁ
Huluで「正義のセ」みた。
最近のリアリティードラマとは真逆の
いい意味でリアリティーが無い楽しめるドラマです。
キャラクターの個性もあり、
主演の吉高由里子さんの検事役がいい意味でミスキャスト感(このギャップが面白い)が当たりだと思います。
視聴率悪いらしいけど、すごく面白い。石原さとみさんの演技も素晴らしい。最初に飲み込みにくいのはあったかもなぁ。スルメを噛んで噛んで味わう感じなのよね。
(注:高値の花への感想)
高嶺の花おもしろすぎる
野島作品 賛否両論多いかもやけど
あれはほんとに面白い、てか深すぎ
週の中頃で疲れ気味の夜にあの重さはさすがになーって思うし視聴率低めなの分からんでもないけど
深夜にこっそりして欲しいそれか映画か
参考になりそうなのがフジテレビの木曜10時枠。
爆死と言われる視聴率の低さながら、作品を高く評価する固定ファンを掴んだ作品を作り続けてきていました。
・「刑事ゆがみ」:原作/井浦秀夫原作・主演/浅野忠信・神木隆之介
・「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」:主演/ディーン・フジオカ
その結果、2018年7月放送開始の
・「グッドドクター」:主演/山﨑賢人
でついに「視聴率」でも結果を伴う形になっています。
放送開始前は危惧する声も多かった「グッドドクター」。
しかし、良質のドラマを提供し続けることが時間枠の信用に積み重なっていくのではないでしょうか?
日テレ水曜10時枠も前評判に左右されずに、是非一度視聴してみてください。
評判や視聴率だけがドラマの評価を決める物差しではないと思います。
野木亜紀子さんのオリジナル脚本で新垣結衣さん・松田龍平さんのW主演
「獣になれない私たち」
観る前から判断するのだけは、もったいない!と思うのです。
獣になれない私たちの原作は?
2018年10月放送開始の「獣になれない私たち」。
原作のない、野木亜希子さんのオリジナル脚本のドラマで、主演は新垣結衣さんと松田龍平さんです。
「逃げるは恥だが役にたつ」の脚本担当と主演のWタックが返ってくる!と期待する視聴者も多い、放映前から話題になっている作品です。
獣になれない私たち脚本は?
野木亜希子さんのオリジナル脚本であることで、どんなストーリー展開になるのか、先が読めないことが楽しみの一つです。
「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」で連続してドラマをヒットさせて、脚本の面白さがドラマの人気を左右すると視聴者が認識したといっても過言ではないでしょう。
そんな野木亜希子さんが脚本を担当したドラマについて振り返ってみましょう。
2010年「さよならロビンソンクルーソー」でフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、脚本家デビューしました。
「さよならロビンソンクルーソー」(オリジナル脚本):2010年
慶介とハナは友達です。
2人には「貢ぐ恋人」がいます。
貢ぐことに生きがいを感じる同じ価値観の「同志」です。
相手に見返りを求めない「無償の愛」のため、慶介はゴミ収集で、ハナは看護婦としてひたすら働いていました。
慶介とハナは「同志」として互いにエールを送りあう仲間でした。
慶介は窮地に陥っても貢ぐ恋人に助けを求めません。
心配したのはハナの方でした。
やがて慶介とハナは関係を持ちますが、互いを愛する相手とは思えませんでした。
慶介はお金がないのに貢ぎ続け、ようやく恋人から「愛されたいから貢いでいる」自分を自覚しました。
そして、別れたくないけれど「愛してくれない」恋人と別れました。
一方のハナは貢ぎ続け、彼に暴力を振るわれてしまいます。
それでも、捨てられる恐怖より貢ぐ方を選んだハナは、彼と別れることはしませんでした。
「掟上今日子の備忘録」(原作:西尾維新「忘却探偵シリーズ」:2015年
掟上今日子は非常に優秀かつ特異な体質の探偵です。
眠ると眠る以前のことを忘れてしまうのです。
しかし起きている時の彼女は非常に優秀な探偵であるため、依頼の内容は突発的かつ気密性の高い事案が多いのが特徴です。
隠舘厄介は、とにかく不運続きの男性です。
トラブルに見舞われ続け、探偵に依頼することが多いなかで掟上今日子に出会いました。
依頼で会うたびに今日子に
「初めまして」
と言われて、わかっているけれどショックを受けるのがお決まりのパターンです。
またなぞが解けた時、厄介から
「何かわかりましたか?」
と尋ねられると
「はい、僭越ながら」
と答えるのもお決まりのパターンです。
掟上今日子の在籍する探偵事務所を影から支えていた態条空真の謎が解明しました。
以前、掟上今日子が事件を解決したことがあったのです。
その態条空真が亡くなったと同時に掟上今日子が失踪しました。
連れ去った相手は態条空真の義理の弟の息子・澤野信二。
掟上今日子を態条空真の隠し子と勘違いしてさらったのです。
目的は熊野空真の遺産です。
掟上今日子を自分の妻にして態条空真の財産を奪おうとしたのです。
掟上今日子の名前を忘れ、澤野信二の妻と信じて生活を始めていた掟上今日子を助けたのは、隠舘厄介でした。
掟上今日子は「明日」のことばかり話す澤野信二に不信を抱いて、眠らないで逃げる隙を狙っていたのでした。
今日子を探していた隠舘厄介は、今日子に「今日」の話をするので信用できたのだと言いました、寝たふりをしながら寝ないで今日子は自分の正体を知る機会を待っていたのです。
無事、澤野信二の元から逃れた今日子と厄介はキスをしました。
翌日、「初めまして」から出会った厄介ですが、厄介はもう落ち込みません。
今日もまた一から掟上今日子を口説くのだと笑いました。
その後、2016年海野つなみさんの漫画原作の「逃げるは恥だが役に立つ」、2018年オリジナル脚本「アンナチュラル」を続けてヒットさせました。
野木亜紀子さんは、原作をドラマ用の脚本に組み立てなおすことでも、オリジナル脚本でも結果を出す力を持った脚本家なのです。
まとめ
野木亜希子さんのオリジナル作品である「獣になれない私たち」
水10枠は現在視聴率が伸び悩んでいますが、ここで挽回していきたいところです!
野木亜希子さんの脚本に今回は視聴者がどんな反応をみせてくれるか楽しみですね!