ドラマ「3年A組」は武藤将吾さんによるオリジナル脚本の学園ミステリーです。
景山澪奈の自殺の原因は?から始まって、自殺でなくて殺された?誰に?
目まぐるしい展開の中、視聴者の犯人予想が盛り上がっています。
さらに、武藤将吾さんが仮面ライダービルドの脚本を担当していたこと、柊一颯を演じる菅田将暉さんが仮面ライダーW(フィリップ役)だった関係で、ドラマに特撮要素が細かく入っていることで視聴者は、ドラマの隅々まで気を配り見入る体制になっているドラマでもあります。
オリジナル脚本という先が読めない楽しさをドラマ「3年A組」は視聴者に提供してくれる作品です。
先が読めないから、様々な予想を視聴者が楽しむことができます。
というわけで、一颯の最終的な目的や真相をネタバレ予想していきたいと思います!(完全に楽しんでいる視聴者ですw)
3年A組の感想まとめ
2019年1月放送開始ドラマで一番話題になったドラマですので、ツイッター上の感想も熱量がすごいのですよね。
ご紹介していきましょう
CMになった瞬間 #3年A組 で検索してみんなの感想をみる。がCMの間の過ごし方(笑)
フェイクニュースを扱う作品が増えてきているように思うのですが、そのフェイクニュースで「刺されたら痛い、時には死ぬ」ということを、ここまで痛烈に痛切に描いた作品は、まだ無いんじゃないかと思います。これはどこか遠くの何がではなく、隣にある生活のこと。
プレゼントのキーホルダーの件も、自分が好きなプロレスものを全く無知な好きな人にも好きになってほしい!自分が好きなものあげるって善意のようで、めちゃくちゃな押し付けだよなって。茅野ちゃん無自覚にそういうところあるよなって。悪意のない言葉や言動の方が実は怖い…
今回の感想は、もう、言葉が出てこないしなんと言ったらいいのか分からない。全部、受け止めるには大きすぎたし、考えるのに時間がほしい。けどすごく大きな意味のあるモノが観れたと思う。
ブッキーからの宿題だと思って一週間いろいろ考えます。
感想としては、何が真実で何が間違えなのかは、一概に分からないものなのかって感じ。
ネットの情報を信じて、真実から目を遠ざけてしまうこともあるんだなって分かった。真実は、自分の目で見て、自分で判断するものなんだね。
今回の置いてけぼり具合と破茶滅茶展開、納得させてくれるだけの最終回であることを期待してますよー?!
考察や、一颯の口パク場面、いきなり数年後のシーン。
感想もカオスです。
呟きたいけど呟きでまとめきれないーという困惑が多い感じがします。
個人的な感想も、やはりツイッターにあがっている呟きと同様で、次の展開が気になって仕方がないけれど、数年後にいきなり場面が飛んで、一瞬ついていけなくなって、でも、12回告白続けた魚住華ちゃんが可愛くて、と思ったら一颯の授業に時間が戻って。
個々のシーンについて感想書きたくなる一方で、個々の感想と全体を通しての感想が頭の中でとっ散らかっている状態といえばいいのでしょうか?
ドラマ全体でいえば、社会に対する強烈なメッセージを感じる作品だと思います。
放送開始前、このドラマが「学びや気づき」を提案する作品だと予想していませんでした。
学校を爆破し生徒を人質にとる先生が、生徒の心理を極限に追い詰め、犯人を解明するストーリー展開を予想していましたので、こうも予想外れることは考えていませんでした(^^;。
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3年A組一颯の目的や真相をネタバレ予想
ドラマ開始当初の予想が全然当たっていなかったのに、懲りずに結末を予想していきます!
一颯の最終的な目的は
「マインドボイスを破壊すること」
だと思います。
景山澪奈が追い詰められる発端は、フェイク動画がマインドボイスにアップされたからでした。
マインドボイスにアップされたフェイク動画によって、ネット上で景山のドーピング疑惑は確定情報として取り扱われるようになりました。
景山に対するバッシングは、フェイク動画がきっかけでしたが、その後の炎上は動画の検証などの事実を見極める行為と解離した形で大きなうねりとなって景山を追いこみました。
炎上するネットに、「私はやっていない」と反論するのは無意味どころか、さらに炎上を拡大させるだけなのです。
「マインドボイス」で、ネットリンチにあった人々は「悪者」の烙印を押され、社会的な抹殺に追い込まれてきました。
一颯は学校を爆破し、生徒を人質にとるという、センセーショナルな方法で、「マインドボイス」の注目を引き寄せました。
そして、マインドボイスに教室内の情報を小出しで発信し続けました。
劇場型犯罪者としての行動をとり続けたのです。
最後に一颯自身が犯人であるという「うその」動画をアップ、武智先生へ向いていたネットの批判の流れは一気に一颯に向きました。
一颯のフェイク動画には、おそらくマインドボイスのサーバーに攻撃する細工がされているのではないかと思います。
劇場型の事件の登場人物がマインドボイスに登場して、ネットの注目を集中させ、そして細工してあるフェイク動画をアップ。
フェイク動画を観ようと群がる観衆が、マインドボイスの攻撃を手助けし、マインドボイス側が攻撃をかわしきれなくなってサーバーダウン。
溢れかえった情報が突然途切れ、熱狂していた観衆はつながらないサイトの画面を前に何を思うのでしょうか?
マインドボイスの攻撃に参加したのは紛れもなく観衆である一人一人だというのに。
ネット上には様々なサイトがあります。
マインドボイスがなくなっても、同じようなサービスは必ず発生します。
それでも、巨大に膨らんだサイトが一旦ダメになったとき、再び同じ規模にまで復活することは、ほとんどありません(インターネットで実際に感じたことです)。
一颯は、個人を簡単に傷つけることができる凶器であり狂気の「マインドボイス」を潰すことで、個々人に警鐘を鳴らしたいと考え、生徒たちに打ち明けたのだと思います。
一颯の「俺の授業」を受けた生徒たちが涙をこぼしながら、反論しなかったのは、「マインドボイス」の暴走を、一颯とともに感じることが出来るまでに成長したからでしょう。
3年A組のドラマが伝えたかったこととは?
もう一つ疑問が残ります。
茅野さくらが
「私が澪奈を殺した」
とつぶやいたこと。
澪奈が自殺した現場に茅野はいたのでしょう。
そして澪奈が自殺しようとするのを、止めようとはしたのだろうと思います。
しかし、茅野の言葉は、「マインドボイス」の言葉に傷つけられた澪奈をさらに傷つけることにしかならなかったのではないかと思います。
澪奈にとって、茅野の言葉は自殺への引き金にしかならなかったーそれが真相だと予想します。
こうして、ドラマ「3年A組」というドラマが伝えたかったことは?と書きながら、自問自答します。
この記事が誰かの心を傷つけていないだろうか?と。
感情のまま発する言葉が時に人を傷付けることがある、しかもネットでの発言は多くの人を傷つける可能性があり、また、知らない者どうしが同調して一人を攻撃してしまうーネットとはそういう場であることを訴えたかったのだろうと感じています。
3年A組の最終回のあらすじをネタバレは?【追記】
「私が、澪奈を殺したの・・・。」
と、茅野さくらが衝撃発言をして終わっていた第9話。
冒頭、いきなり銃声に倒れた一颯でしたが、防弾チョッキを着ていて助かりました。
翌日、この事件の真相を話すと言っていつもの決め台詞で、この日のマインドボイスを終えます。
場面は教室に移ります。
さくらが「本当に、わたしのせいで澪奈が命を落としたの。みんなに聞いてほしい。」と涙を流します。
一颯は郡司に、事の真相を話します。
きっかけは、文香のフェイク動画でした。
どんどん精神を病んでいく文香の為に、一颯は魁皇高校に赴任し武智大和の悪事を暴くことを決意します。
膵臓がんが再発し、その後澪奈もフェイク動画の犠牲者だということを知ります。
文香の父・相良に、「この悔しさを明日の活力に変えるんだ!」と言われ、一颯は事件を起こすことを決意。
相良が文香の本当の父・五十嵐を紹介し、3人でひそかに事を進めます。
さくらは澪奈が亡くなった日のことを話し始めます。
あの日、澪奈と会っていたのは自分だと。
澪奈に無視したことをことを謝ります。
その時、さくらのスマホが鳴りました。
その瞬間、澪奈は
「やめて!なんでそんなこと言うの!?」と取り乱します。
「さくらは味方だって言ってくれたのに、みんなが敵に見えてしょうがないの。苦しいの。」と。
そしてビルの屋上から飛び降ります。
さくらは間一髪澪奈の手を掴みますが、
「お願い。苦しいの。お願い。楽にさせて。」とさくらに伝え、さくらは澪奈の手を放してしまいます。
一颯は「さくらのせいじゃない。景山を追い詰めたのは別の人間だ!」
と伝えていました。
が、さくらは、
「先生のしてることで私が救われるわけじゃない、私の罪は消えない・・・」
と自分を責めます。
武智大和は道行く人を見るだけで、自分を責める声の幻聴や幻覚に苛まれています。
一颯のマインドボイスのライブ中継が始まりました。
まず挿画を流します。
内容は澪奈が亡くなった日の動画です。
あれは一颯と相良が作ったフェイク動画でした。
マインドボイスでは一颯をけなすセリフが並べられます。
「これだよこれ!俺が事件を引き起こしたのは!」と一颯は怒鳴ります。
景山澪奈を殺したのはSNSでした。
フェイク動画の後、SNSの誹謗中傷に耐えかねて、命を絶った。
悪意にまみれたお前らの言葉で傷つけられたんだ、と。
武智が作ったフェイク動画は一次災害に過ぎず、SNSでの誹謗中傷こそが景山を追い詰めた原因だと。
景山はその誹謗中傷によって、幻聴や幻覚に苛まれるようになったんだと。
それでも
「自由に言えるのがネットの良さでしょ」
「傷つくならネットなんか見なきゃいいのよ」
「ネットの言葉を信じた景山が悪い」
など、責任転嫁をはじめるネット住民に一颯は
「ふざけんな!」と怒りをあらわにします。
「最後に、どうか、これを見ているたった一人でも俺の言葉が届いてくれたら嬉しい」
とライブ配信を締めくくります。
屋上に駆け付けたさくらの目の前で一颯は屋上から飛び降ります。
澪奈の時と同じく、一颯の手を掴みます。
あの時澪奈に言いたかった
「ずっとそばにいるから!生きて!」という言葉をさくらは一颯に伝えます。
他の生徒が駆け付け、一颯は間一髪救い上げられました。
一颯はさくらに
「お前は本当に景山が楽になると思って、その手を離したのか?」と問います。
さくらは
「・・・私は澪奈を死なせなくなかった。。だから、必死につかんで・・・」
と泣きながら話し、一颯はそんなさくらを「よく頑張った。」労いました。
一颯が飛び降りたのは死ぬためではなく、さくらの罪悪感を解き放つためでした。
武智は文香に謝罪し、文香は
「私はもう大丈夫です。強く生きます。」
と表情も変わっていました。
一颯は手錠をかけられ、連れていかれます。
追いかけてきた生徒たちに
「みんないい顔してるな。
卒業おめでとう!」
と最後に声をかけました。
その後、一颯は病気と闘いながら1年、生きたそうです。
舞台は3年後の教室へ。
一人教室に残ったさくら。
「あの十日間は、私にとって青春でした。
先生から色んなことを教わって、学んで、考えるようになった。
私たちが教わったことが、他の誰かに、何かに、届いていればいいのに。」
というさくらの言葉で締めくくられました。
3年A組最終回の感想は?
まずTwitterから視聴者の感想をご紹介します。
3年A組が理解できない奴はまじツイッターもインスタもやめてほうがいいもはやスマホ持たない方がいい
ネットにバカみたいに踊らされて本質を見られない人間になりたくない... 嫌われてもいいからその人を守れるような人になりたいな...
まあツッコミどころは多々あったけど、今期で一番続きが見たいドラマではあった。
3年A組はうちにネットの怖さを知らせてくれた いままでなんにも考えずに人の悪口散々言って言いまくって人を傷つけた 今はそんな自分が許せない だからずっと3年A組を忘れないでそしてぶっきーの言葉も忘れずに生きていく
どれだけの人に刺さるのか。
今の世の中にリンクしすぎてやばい。 突き刺さる内容だと思う!snsの在り方をもう一度見直すいい機会。
菅田将暉凄い なんていうか凄いの一言しかない
今の時代に合った作品で、メッセージ性が強いので、そこに共感して心を動かされる人が多かったですね。
菅田将暉さんの迫真の演技に私も心動かされました。
でも中には悪い意見もありました。
いや、テーマ軽っ! 面白い出だしから最終回がこれじゃダメなんだよ。 テレビって正義感を振りかざして正当化するじゃん
3年A組、あれの何がおもしろいの…って思いながら見てるけど、若い子には響くのね…
3年A組全然面白くないやんなんなんこれ
なんか3年A組最終回見なかったほうが良かった気がするw
3年a組臭すぎて見てられない
確かに最後に熱血漢が色濃く出てしまったので、暑苦しさがあったかもしれませんね。。。
でも私はあれも必要なことだったんじゃないかと思います。
一颯のあの熱さにこの9日間も動かされてきたのでは?だから最終回まで見たのでは・・?
と思わずにはいられませんね。
まとめ
「3年A組」の脚本を書かれた武藤将吾さんは、どんな気持ちで作品を書き上げたのかなと考えています。
ネットの1人のつぶやき以上に、脚本家の生み出す言葉は社会に影響が大きいはずですし。
大勢の人に言葉を届けることを仕事にしている方が、言葉が人を傷つけるということをテーマに書いた作品であることを考えると、その奥深さを感じます。
ドラマ「3年A組」は、ネット社会における言葉の重さを問う作品でした。
3年A組の見逃し配信はこちらから▼
全話見放題となっており、特典映像もついているので要チェックです!