1995年からビックコミックで23年間連載中の弘兼憲史氏の漫画「黄昏流星群」の第1巻「不惑の星」を原作に、ドラマ化される「黄昏流星群」。
主演を佐々木蔵之介が務める「黄昏世代」のラブストーリーを裏から支える脚本家や演出家、さらにあらすじなどをご紹介していきます。
黄昏流星群の脚本と演出は?
黄昏流星群の脚本は?
脚本を担当するのは「ラスト・フレンズ」が大きな反響を呼んだ浅野妙子さんです。
アニメやTBS連続ドラマで大きな話題になった「この世界の片隅に」は、2011年日本テレビで終戦記念SPドラマとして初めてドラマ化され、その時の脚本を担当しています。
また2017年公開された沼田まほかる原作の映画「彼女がその名を知らない鳥たち」の脚本も担当しています。
浅野妙子さんが担当した脚本で、生々しいほどの人間の恋愛感情を描きだした「ラスト・フレンズ」と「彼女がその名を知らない鳥たち」についてあらすじをご紹介します。
・「ラスト・フレンズ」
藍田美知留は恋人の及川宗佑から激しい束縛とDVを受けていました。
あまりにむごい暴力を受け、美知留は友人の岸本瑠可に助けを求めます。
岸本瑠可はシェアハウスで暮らしていました。
シェアハウスの同居人の水島タケル、滝川エリも理解を示し、美知留はシェアハウスで暮らすようになりました。
岸本瑠香は性同一性障害で美知留に恋心を抱いていました。
水島タケルは女性恐怖症でしたが、岸本瑠香には好意を持っていました。
滝川エリはセックス依存症―美知留の転がり込んだシェアハウスの住人たちも皆、傷つきながら生きている人々でした。
美知留は、シェアハウスで暮らすうちに水島タケルに好意を抱くようになりました。
一方通行の切ない恋心が交錯する中、美知留は宗佑がシェアハウスの大事な仲間たちに危害を加えることを恐れ、宗佑のもとに戻っていきます。
美知留をレイプしながら、からだを自由にできても美知留の心が戻ってこないことに絶望した宗佑は自殺しました。
美知留は妊娠した身でシェアハウスに戻り、出産した女児を瑠可やタケルといっしょに育てていく「家族」になっていきました。
・「彼女がその名を知らない鳥たち」
北原十和子は15歳年上の男性・佐野陣治と暮らしていました。
陣治は行動も風貌も人から嫌悪される人物でした。
十和子も陣治に嫌悪感を抱いていましたが、生活の全ての面倒を見てくれるという理由でともに暮らしていました。
十和子にはかって黒崎という恋人がいましたが、今は行方不明です。
黒崎を想いながら、嫌悪感すら抱く陣治に生活の全てをゆだねる十和子。
そんな日々の中、十和子は妻子ある水島に溺れていきました。
陣治は水島へ嫌がらせを始めます。
十和子は水島と別れるつもりはないと陣治に言うと、「また、えらいことになる」と陣治はつぶやきました。
水島がいつまでも十和子のからだにしか興味がないことを十和子が悟った時、十和子は水島に殺したいという衝動にかられ、ナイフで突き刺しました。
そこに駆け付けた陣治は、水島に
「俺がやったと言え」
というと、十和子を抱き締めました。
十和子は封印していた記憶を取り戻していました。
黒崎にフラレたあと、十和子に一目ぼれした陣治と暮らし始めたことを思い出しました。
その黒崎が十和子に金を無心してきた時、十和子は黒崎をナイフで殺害したのです。
黒崎の死体の始末をしたのは陣治でした。
全てを忘れた十和子を側で見守り、支えていたのです。
水島を刺したことで十和子は思い出したのです。
「えらいことになる」
と言った陣治の言葉が示すのは十和子のことだったのです。
陣治は十和子に
「結婚して子供を産め、その子は俺だ」
そういうと飛び降り自殺をはかり、十和子の目の前で落ちていきました。
「愛しているというなら証明しろ」
と言った十和子のためにマンションを購入した陣治。
陣治とともに暮らすことになったのはそれがきっかけでした。
黄昏流星群の演出は?
演出は平野眞さん、林徹さん、森脇智延さんの3人が担当します。
・平野眞担当作品
「ショムニ」「5→9〜私に恋したお坊さん〜」「Chef〜三ツ星の給食〜」など多数
・林徹担当作品
「101回目のプロポーズ」「大奥」「信長協奏曲」など多数
・森脇智延担当作品
「HERO」「未来日記-ANOTHER:WORLD-」「Chef~三ツ星の給食~」など
黄昏流星群のあらすじとキャスト
黄昏流星群のあらすじ
瀧沢完治は入社以来、ひたすら仕事に打ち込んできた銀行員です。
一流銀行の支店長までたどり着き、もう一段出世の階段を登れると感じていた矢先、突然の出向命令―要するに左遷の話がきました。
家族のために、自分のために、会社のために頑張ってきたことは何だったのだろう?
気が付けば四十歳を過ぎていました。
一週間の休みをとり、妻・真璃子には出張と伝え、一人スイス旅行に出かけた完治は、そこで日本人女性・目黒栞と出会いました。
互いに惹かれあう2人。
日本で再会した完治と栞。
完治は、四十歳を超えて、恋に胸を躍らせることにワクワクする心を抑えられなくなっていました。
一方、妻として家庭を守ってきた真璃子は、今まで疑ったこともなかった夫の行動に不信感を募らせ、不安を感じるようになっていました。
夫がわからない。男性がわからないー真璃子の不安げな様子を放っておけなくなった娘の婚約者・日野春輝。
真璃子と日野春輝も禁断の恋にずるずると落ちていきました。
瀧澤一家の家族が脆く崩れようとしている中、それぞれが何を思い、行動するのでしょうか?
黄昏流星群のキャスト
・瀧沢完治役:佐々木蔵之介・・・人生初めての挫折の中で結婚している身ながら恋愛に心を震わせます。
・瀧沢真璃子役:中山美穂・・・献身的に家庭を守ってきた専業主婦。夫の突然の変化に浮気を疑い、動揺します。揺れる心に入り込んできたのは、あり得ない娘の婚約者でした。自分の倫理観が恋心で、崩れ去ることに激しく動揺します。
・目黒栞役:黒木瞳・・・献身的に母親を介護し見送って、気が付くと独りぼっちになっていた独り身の女性
・日野春輝役:藤井流星(ジャニーズWEST)・・・弁護士。瀧沢美咲の婚約者だが、次第に美咲の母・真璃子に魅かれていきます。
・瀧沢美咲役:石川恋・・・大手商社に勤務するしっかり者。瀧澤家の一人娘。母・真璃子と仲が良い。
・川本保役:礼二(中川家)・・・完治の出向先の物流会社『萩野倉庫』の財務総務課長。完治が銀行から「部長職」で上司になることを快く思っていません。
・水原聡美役:八木亜希子・・・真璃子の友人で、相談相手。バツイチ。
・徳田和夫役:小野武彦・・・完治の行きつけの居酒屋の大将。完治の話し相手でもあるが、謎のある人物
大人のラブストーリーが話題?
倫理に厳しい現代であえてW不倫をする瀧澤夫婦のストーリーを、視聴者に受け入れられるのでしょうか?
ツイッターでの反応をご紹介します。
黄昏流星群ガチでヤバそうwww
小瀧ドラマと正反対すぎてツインの沼をヒシヒシと感じる
てかほんとに地上波でやるん?ww
毎日毎日、3回は黄昏流星群の予告見て蔵さまの泣き顔であわわわわヽ(´Д`;≡;´Д`)丿ってなる。どうか幸せになってくれ~~ってドラマだけどなww
10月から「黄昏流星群」見なきゃ❗
蔵之介さんの新境地、楽しみ〜❤
黄昏流星群、主題歌平井堅の時点でもうやばいことが分かる。
大人のドラマね絶対
すごく切ない恋の物語りなのね
ドラマも楽しみ
ツイッター引用ここまで
案外、拒否感がないなというのが印象的ですよね。
主演する佐々木蔵之介さんのイメージが、ドロドロしていないのが大きいのでしょうか?
意外と若い方の反応も大きいのでご紹介します。
ツイッター引用開始ここから
今テレビからめちゃめちゃかっこいい声したからパッて見たら黄昏流星群の予告だった、、藤井流星のセリフだけが予告で流れる午前9時幸せすぎないか、、
もう絶対無理ですお母さんとお父さんも弟と仲良く(仲良く)黄昏流星群見ます。ほんとに今までありがとうございました。
黄昏流星群ほんまにやばいねんけど
ビジュよすぎるよおおおおお!!
ドラマ「黄昏流星群」に興味を示す方はやはり四十歳からかと思っていましたが、中山美穂さん演じる瀧澤真璃子と禁断の恋に落ちる日野春輝役に、ジャニーズWESTの藤井流星さんが出演するので、若い世代からも注目されているのですね。
「親といっしょに見るのは無理w」などの声も散見されていて、思った以上に広い世代で楽しみに待っている人が多いようです。
藤井流星さんのファンの中には悶絶中の方も多いようですが(^^;。
まとめ
ドラマ「黄昏流星群」の脚本を担当される浅野妙子さんが以前担当された作品や、演出家、「黄昏流星群」のあらすじ、キャストをご紹介してきました。
人生の折り返し地点で立ち止まった人々の人間模様が丁寧に描かれるだろうなという期待を持てる脚本家・浅野妙子さんの手腕が楽しみです。
原作から設定を変えて、若い世代にファンの多いジャニーズWESTの藤井流星さんも、作品の人気を左右するキーマンになりそうです。
親子でいっしょに見るには恋愛要素が強めで無理そうな気もしますがw、幅広い世代から期待されていることにキャスト、スタッフの制作陣の皆さんがどう応えてくれるのか期待したいところです!