自己紹介で「私は泥棒ですっ♪」と言う人はいませんよね。
三雲華の世を忍ぶ姿は図書館司書、本業は泥棒です。
三雲一家は全員が泥棒を生業にしている「Lの一族」と呼ばれて警察が必死に追っている泥棒です。
悪党しか狙わないのがモットーの「Lの一族」ですが、華は泥棒家業から足を洗いたいと思っています。
図書館司書として一般人の幸せを掴みたいーうそです、泥棒の才能は一族の中でもピカ一、泥棒スーツを着用すれば、本来の彼女が現れるのです。
華は二重人格の傾向があるのかもしれません。
一般人を装う華には、桜庭和馬という恋人がいます。
真剣な交際が続き、和馬の実家にあいさつに行った華は、桜庭家が警察一家だと知り、パニックになります。
和馬自身も警察官だと、初めて知った華。
和馬が急に華を実家に連れて行ったのには、一応理由があります。
家族が女性警察官とのお見合い話を進めていたからです。
状況はロミオとジュリエット!です。
泥棒と警察官の恋が成立するのは困難が伴いますし、結婚となればお互いの家族との交流も生じてきます。
ロミジュリ的な華と和馬の恋の顛末は!?
悲劇的な状況の泥棒と警察官の恋愛模様は、殺人事件勃発で動き出しますが、なぜか喜劇的な雰囲気で話は展開していきます。
まじめな警察官・桜庭和馬を演じるのは、瀬戸康史さん。
泥棒なんてやりたくないと言いながら、泥棒スーツに着替えると生き生き活躍する矛盾に満ちた三雲華を演じるのは、深田恭子さん。
原作小説「ルパンの娘」が2019年7月放送開始のドラマで実写化されます!
ルパンの娘原作をネタバレ!
図書館司書の三雲華と、公務員の和馬は順調な交際を続けているカップルです。
その日、和馬の実家に挨拶のため訪れた華は玄関先にあった写真立てを見てのけぞりました。
家族全員、制服姿で敬礼していたのです。
華がのけぞる理由は、華の本業が泥棒だからです。
桜庭一家が警察一家とは知った華は途方にくれました。
華は、泥棒稼業が決して好きではありません。
和馬と結婚して泥棒稼業から足を洗おうと漠然と考えていたからです。
とはいえ、警察一家の嫁に行けるのか?
華の一家は「Lの一族」と呼ばれる家族全員泥棒なのです。
警察が逮捕したいと熱望する対象でした。
泥棒一家と警察一家が、娘と息子の結婚で交流するという事態が可能なのか?と考えると華は、結婚生活が平和にいくとはとても思えないのです。
一方、和馬は華の様子に不安を感じていました。
全員警察官というそれだけで圧迫感ある家族に、慌てて華を引き合わせたわけですから。
華に嫌われたらどうしよう、しかし、家族が女性警察官との見合いを準備しているのを知った和馬は見合いをストップさせたかったのです。
和馬は華を実家に連れていき、見合い話の撤回を迫りました。
しかし、警察官一家を自負する桜庭家は、和馬も警察官と結婚して欲しいのは本音なのです。
和馬は、警察がどうしても捕まえられない大泥棒「Lの一族」を捕まえて出世することを華との結婚条件にすることを提案しました。
警察官一家にとって大泥棒の「Lの一族」の逮捕が大手柄になるのは、充分理解できます。
桜庭家の人々は、和馬の条件を受け入れました。
華にとっては、立場は無理ゲー状態に陥ったといって過言ではありません。
和馬との結婚で泥棒稼業から足を洗おうとしていたのに、結婚するためには自分が泥棒として和馬に捕まらなくては、結婚許可が下りないという算段になったからです。
というか、泥棒として和馬に捕まった時点で結婚は破談ですよね(^^;。
しかし、和馬は「Lの一族を捕まえて、華と結婚して、出世もするぞ」と張り切ってしまっています。
張り切る和馬を愛しく思う華。
和馬の役に立ちたい一心で、泥棒稼業に精を出し、和馬の捜査を手助けするようになっていきました。
矛盾に満ちた華の生活に、さらに事件が勃発します。
華の祖父が殺害されたのです。
「Lの一族」とは知らずに華の祖父・三雲巌の殺害事件の捜査に和馬も加わりました。
一方の華も独自に祖父の殺害事件を調べ始めます。
調べていくうちに、三雲家と桜庭家が昔接点を持っていたことが判明します。
殺害された巌と和馬の祖父・和一が知り合いだったのです。
2人の祖父が大学時代にとある事件が起きていました。
巌の殺害が、昔の事件と何か関係があるようで…。
原作では、華と和馬は一度別れてしまいます。
一方で、華の祖父・巌の殺害事件の真相が意外な方向に展開して、三雲家と桜庭家は接近していきます。
巌殺人事件の真相は?
華と和馬の恋はこのまま終わってしまうのか?
気になる原作ラストは、多少強引な流れですが、ストーリー的にはハッピーエンドを迎えます。
真相を突き止めるために利用された可哀そうな人物がいるので、ドラマでは改変して欲しいなと感じる部分です。
ロミジュリ的展開にドキドキ?
泥棒と警察官の恋愛が成立するか?
しかも、警察官の彼氏が一番捕まえたいのは、目の前にいる彼女(の本業)です。
板挟み状態で苦しむ華さんがお気の毒な一方で、ならば、すっぱり泥棒から足を洗って愛に突っ走れ!とも思いますよね。
ところがどっこい、華は泥棒が嫌だと言いながらDNAの遺伝子レベルでは泥棒が大好きで、泥棒稼業を辞めることができない体質なのです。
華は、泥棒として卓越した能力で、こっそり警察官としての和馬の手助けをして、矛盾に苛まれながらも自己満足も感じています、じれったいところです。
一方の和馬は、華との結婚を勝ち取るために和馬が捕まえるのが不可能と言われている「Lの一族」の逮捕を自らの結婚条件にぶち上げ、墓穴を掘ってしまいます。
「Lの一族」を逮捕できないゆえ、華を待たせ続ける自分に加減に苦悩する和馬。
自業自得とはいえ、約束を曲げない警察官一家の息子の性格は愛しいやら、イライラするやら、視聴者の好き嫌いがはっきり分かれそうな気がします。
原作読者の感想は?
原作の評判をツイッターからご紹介します。
最近読んでる本は横関大さんの『ルパンの娘』展開も早く読みやすいし読み進めるほどに衝撃の展開と新たな謎に引き込まれてます!!ハマる本に出会うと通勤時間も楽しくなる(*´ω`*)
泥棒の娘と警察官二人が恋に落ちると言う設定が面白い。
ストーリー展開もサクサクしてて周りのキャラも良い味出してて良い話だった。
警察一族の和馬と泥棒一族の華の禁断の恋愛模様が描かれている。警察と泥棒の恋という極端な設定が面白かった。
注目すべきは二人の主人公の恋愛どらまです!
これまた予想外、しかも最後までドキドキが止まりません!
原作本は読みやすく、その世界観に没入してサクサク読めるという感想が多いです。
また、この他に、主人公の2人だけでなく、泥棒一家の三雲家と察官一家の桜庭家の人々のキャラが面白いという声も多かったです。
ドラマでも、極端な家族として登場する個性的なキャラクターにも期待が集まりそうですね。
まとめ
2019年7月放送開始のドラマ「ルパンの娘」の原作小説をご紹介してきました。
悲恋のロミジュリを彷彿とさせる、泥棒と警察官の恋の行方が気になりますが、ストーリー展開は、コメディタッチになるドラマです。
矛盾でがんじがらめになる主人公とまわりに陣取る極端で強烈な個性の家族の物語。
恋愛パートにムズムズしつつ、本業の泥棒の卓越した能力で、警察官の和馬をこっそり助ける華の活躍や苦悩にばたつく姿を演じる深田恭子さんはとても楽しみです。
また、原作ではあまり活躍しない印象(^^;の和馬ですが、瀬戸康史さんがキャスティングされるのですから、ドラマでは原作よりもうちょっと活躍して欲しいかもですよね。