8月24日に公開の『検察側の罪人』は木村拓哉さんと二宮和也さんがW主演というなんとも豪華な配役となっています。
この映画の原作は、雫井脩介さんが2012年9月から1年間『文藝春秋』で連載していたものだそうです。
本格的なミステリーとなっていますが、結末はどうなるのか、原作からネタバレしていきたいと思います!
検察側の罪人のあらすじ
・過去の事件
東京地検の検事・最上毅には、忘れられない事件がありました。
久住義晴が大家をしていたアパートで学生時代を過ごした最上毅・前川直之・水野比佐夫らにとってそこは青春のシンボルでした。
大家の久住は学生たちを温かく見守り、最上毅たちも久住の一人娘・久住由季を可愛がり、まるで家族のような交流を持ちながら学生時代を過ごしていた大切な場所だったのです。
最上毅がアパートを出て数年後、久住由季が暴行を受けた末殺害される事件が起こりました。
事件当時アパートの住人宅に出入りしていた松倉重生が容疑者と浮上しましたが、証拠不十分なまま事件は時効を迎えます。
・2012年大田区老夫婦刺殺事件
最上毅の部下に沖野啓一郎が配属されてやってきました。
沖野啓一郎は最上毅が検察教官をしていた時の教え子で、最上毅を尊敬していました。
師弟関係でもあった二人が共に働き始めて起きたのが、大田区老夫婦刺殺事件でした。
最上毅が事件の容疑者リストに松倉重生の名前を見つけたことから、話が大きく動き出しました。
・迷走する取り調べ
別件で逮捕した松倉重生は、容疑を否認し続けました。
しかし、すでに時効になった久住由季殺害事件については自分が犯人だったことを認めたのです。
最上毅は今度こそ松倉重生を犯人として裁判に持ち込むことを決意します。
しかし証拠がありません。
共に取り調べにあたっていた沖野啓一郎は、次第に最上毅の事件に対する姿勢に疑問を持つようになります。
・松倉のアリバイと新たな容疑者
沖野啓一郎と最上毅は対立し始めます。
しかし、最上毅は松倉重生が犯人でなければいけないとまで思うようになっていました。
松倉が老夫婦殺害の犯人でないことを裏付けるアリバイとなる証拠を発見した最上毅は証拠を隠滅してしまいます。
松倉重生を犯人に仕立て上げようとやっきになる最上毅に対し、沖野啓一郎は「冤罪」を疑うまでになっていました。
そこに、老夫婦殺害事件の新たな容疑者が浮上しました。
弓岡嗣郎です。
刺殺された老夫婦に借金があり、周りの人間に犯人しか知りえない「秘密の暴露」までしていました。
沖野啓一郎は、弓岡嗣郎こそ真犯人だと悟ります。
しかし、最上毅は松倉重生が犯人である証拠を積み上げていくのをやめませんでした。
さらに、沖野啓一郎を事件の担当から外すとまで言いました。
最上毅に失望した沖野啓一郎は、松倉重生を救うべく、検事を辞職し松倉重生の国選弁護士に接触しました。
・弓岡の殺害
最上毅は容疑者に浮上した弓岡を誘き出し、殺害しました。
松倉重生が犯人として裁かれるために必要なことでした。
弓岡が老夫婦を殺害した凶器をさらに、松倉重生の証拠に加えました。
・沖野の追及
松倉重生の冤罪をはらすため動き始めた沖野啓一郎は、弓岡嗣郎の遺体が発見されたことに加え、久住由季絞殺事件の関係者に最上毅がいることを知りました。
そして、松倉重生を犯人に仕立て上げるために、最上が弓岡嗣郎を殺害したことを衝撃とともに確信するに至ります。
しかし、殺人を犯した犯人を野放しにしてはおけません。
雑誌のスクープ記事として沖田啓一郎は最上毅を告発し、ついに最上毅は犯行を自供し逮捕されました。
・釈放された松倉重生
最上毅の逮捕で、松倉重生は釈放されました。
自由の身になった松倉重生は「女を抱きたい」と言い放ったのです。
それを聞いた沖田啓一郎は自分の目指していた正義とは何だったのかと言葉を失いました。
検察側の罪人の結末は?
早速結末からネタバレしていきたいと思います!
劇場版「検察側の罪人」のラストは原作と違っているとの情報があります。
原作では、逮捕され拘留された最上毅に面会に行った沖野啓一郎が、最上毅の弁護を申し出ますが、最上毅に断られます。
そして、最上毅は沖野啓一郎に
「検事をやめさせてしまったこと、申し訳なかった。弁護士として救うべき人を救ってあげて欲しい」
と声をかけました。
沖野啓一郎は、最上毅と面会した後、弁護士として何を礎にして歩めばいいのだろう?とあふれ出す想いを叫びに変えて話は終わります。
劇場版は、エンディングが違うという情報なので、沖野啓一郎が思いのたけを叫ぶことすら許されない状況なのでしょうか?
正義とは何か?
映画視聴後は原作とはまた違った重い余韻を引きずる流れになりそうです。
検察側の罪人の登場人物一覧
・最上毅役:木村拓哉
・沖野啓一郎役:二宮和也
・橘沙穂役:吉高由里子
・諏訪部利成役:松重豊
・白川雄馬役:山崎努
・弓岡嗣郎役:大倉孝二
・小田島誠司役:八嶋智人
・丹野和樹役:平岳大
・松倉重生役:酒向芳
・千鳥:音尾琢真
他、出演キャスト
谷田歩、矢島健一、キムラ緑子、芦名星、山崎紘菜
シリアスなシーンが多いであろうこの映画にはピッタリのメンバーだなと思います。
それにしても木村拓哉さんは検事役がハマるというかw
『検察側の罪人』は『HERO』の久留生検事とは正反対のような人物なのでまた全然違う検事役が観られるでしょうね。
検察側の罪人原作の評価は?
原作小説を読んだ方も多いので、評価をまとめてみます。
雫井脩介『検察側の罪人』読了。映画化の予告を見てつい手を出した本だったけど、興奮が冷めやらない。ヤバイな。ここしばらくの間では一番良かったかも。キムタクとニノの劇場版、スゲー楽しみになった。
そういえば何回か前から『検察側の罪人』の予告、ちょっと長くなったような。木村くんとニノちゃんのやりとりの応酬が最初より長くなったよね、多分。あそこだけでドキドキする。本読んでてずっと苦しかったから映画も覚悟して観ないとなぁ。
雫井脩介の本は愛読していて、かなり読んでいるが、読み終えた『検察側の罪人』(文藝春秋)は実に読みごたえがあった。綿密な取材と参考文献を駆使した上で書かれている小説。検察と警察との関係や仕事上の葛藤がよく描かれていた。
「検察側の罪人」雫井脩介 読了
2時間26分 508P
とても読みやすく、ページがどんどん進みました◎
時効、冤罪、正義とは何なのかというテーマの本でした
正義は人それぞれの中にあり、それが必ずしも法律で定められる正義とは一致するわけではないと感じさせられました
「検察側の罪人」原作のイメージだと沖野くんは正義感が強い生真面目くんで映像でも最上検事に比べて地味な感じになるのかと思ってたけど、今日新たに追加された予告映像で結構ダークな表情が随所で見られて、ニノが映画のスクリーンでいったいどんな沖野くんを見せてくれるのか楽しみでしょうがない。
検察側の罪人がものすごく楽しみ(•ᵕᴗᵕ•) 直接対峙っぽい?原作とちょっと違いがあるかなー?っていうシーンもあったけど、そこはストーリー的に変わりはないかな。
原作はかなり評価がいいですね!!
かなり重いテーマで話も難しそうですが、最後には考えさせられるような映画になりそうです。
原作との違いが少しあるようですが、そこも楽しめるといいですね!
まとめ
『検察側の罪人』はテーマが重く、最後には重い余韻が残るような映画になりそうです。
原作の評価はかなりいいので、映画の前に一度読んでみるのもいいかもしれませんね(^^)!