2019年7月放送開始のドラマ「偽装不倫」の原作は、東村アキコさん作のWEB漫画です。
今の日本では、「不倫」行為に対する風当たりは非常に厳しいものがあります。
では、女性が既婚と偽って、実際は独身同志なのに、嘘の「不倫」をしているのは、セーフでしょうか?アウトでしょうか?
婚活連敗続き、真面目な性格が裏目に出て「重そうな女」という視線で男性から避けられている30才の独身実家パラサイト女性・濱鐘子は、お一人様で韓国旅行に出かけました。
韓国行きの飛行機の中で座席が隣同士になった、韓国人のジョバンヒに弾みで既婚者と嘘をついて話し始めたら、あら不思議。
「結婚できない重い女」の呪縛から解き放された鐘子は、ジョバンヒと楽しく会話ができました。
「既婚である」という嘘が、鐘子の気持ちを解き放ちました。
既婚者であると信じたジョバンヒが、鐘子に驚くべき提案をします。
「旅行の間だけ不倫しませんか」
ジョバンヒは、鐘子が既婚者であるから、付き合おうと言い出したのです。
原作では韓国人のジョバンヒが、ドラマ版では”伴野丈”という日本人の設定になっていますね!
以下、この記事では原作ネタバレ注意の内容になります、ご了承ください。
理由があります。
ジョバンヒ(伴野丈)は脳に腫瘍ができていました。
手術が必要な状態なのです。
脳の手術が成功するのかどうか、わかりません。
しかし、手術をしなければ、そう遠くない未来、死が近づいてくることをジョバンヒ(伴野丈)は感じていました。
身近に死を感じるジョバンヒ(伴野丈)は、既婚だという日本女性と巡り合ったことを贈り物のように感じたのです。
相手の女性には、夫がいるー自分がいなくなった後を心配することはない女性なのです。
ジョバンヒ(伴野丈)は考えます。
気が合う2人が期間限定で楽しい時間を過ごす、不倫でいいじゃないか、と。
偽装不倫の結末は?原作からネタバレ!
恋愛感情を期間限定で楽しむなんてことが、人間にコントロールできたなら、それは本当の恋愛感情ではないと言ってもいいのではないでしょうか。
案の定、ジョバンヒ(伴野丈)と鐘子の韓国旅行限定の恋愛は、すっぱり終了しませんでした。
韓国旅行の終わりに一度別れた2人ですが、ジョバンヒ(伴野丈)にところに姉の結婚指輪(ジョバンヒ(伴野丈)には鐘子自身の指輪だと嘘をついています)を忘れてしまっていたため、鐘子は指輪を取りに再度、韓国に渡って、ジョバンヒ(伴野丈)と再会します。
本当の恋愛感情を持った2人は簡単に「さようなら」と言えない状態になってしまったのです。
鐘子の帰国する便にジョバンヒ(伴野丈)は搭乗予約を入れ、2人で日本の地を踏みました。
日本に到着した飛行場で、鐘子が夫だとジョバンヒ(伴野丈)に嘘をついて写真を見せていた姉の夫とバッタリ出くわしてしまいます。
ジョバンヒ(伴野丈)は鐘子の夫にばれないように、そっと行方をくらましました(自分は鐘子の不倫相手であると思っているのですから、当然そうなりますよね…)。
ジョバンヒ(伴野丈)は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」が好きだったので、1人で岩手に向かいます。
カメラマンなので岩手の風景を写真に収め、自分のインスタグラムにアップしました。
ジョバンヒ(伴野丈)のインスタを見た鐘子が岩手までジョバンヒ(伴野丈)を追ってやってきます。
岩手で三度目の逢瀬を喜んだ2人ですが、短期間に飛行機で韓国と日本を往復したダメージがジョバンヒ(伴野丈)を襲いました。
ジョバンヒ(伴野丈)は倒れてしまったのです。
驚いた鐘子は救急車で病院にジョバンヒ(伴野丈)を運び入れました。
韓国のジョバンヒ(伴野丈)の主治医は、日本でジョバンヒ(伴野丈)が倒れたことを知って、船で早急に帰国するように指示しました。
「飛行機には乗るな」
鐘子は、ジョバンヒ(伴野丈)に気づかれぬようにジョバンヒ(伴野丈)の所持していた薬を調べていました。
全て脳に作用する薬ばかりでした。
症状が落ち着いたジョバンヒ(伴野丈)は、すぐ帰国することになります。
しかし、なぜか飛行機で大丈夫だと鐘子に言います。
鐘子が
「あなたの主治医が飛行機はダメだと…」
と言いかけました。
ジョバンヒ(伴野丈)は自分のことを打ち明ける最大のチャンスだったはずです。
しかし、ジョバンヒ(伴野丈)は「薬を飲めば平気、発作はいつもこと」と嘘をつき、飛行機で帰国してしまいます。
しかし、飛行機が韓国に到着した時、ジョバンヒ(伴野丈)の意識はありませんでした。
ジョバンヒ(伴野丈)の病気とは?
鐘子と出会って楽しい韓国不倫旅行を過ごして別れた後、ジョバンヒ(伴野丈)は検査入院していました。
結婚指輪を忘れて帰国した鐘子と再会し、離れがたくなったジョバンヒ(伴野丈)が鐘子と日本に再入国した頃、主治医はジョバンヒ(伴野丈)の検査結果が思わしくないことをジョバンヒ(伴野丈)に伝えようとしていました。
だから、ジョバンヒ(伴野丈)が日本で倒れたときいた時、非常に慌ててしまったのです。
患者の個人情報は勝手に他人に知らせることはできません。
しかし、鐘子に「ジョバンヒ(伴野丈)を飛行機に乗せてはいけない」とギリギリの範囲で伝えたのです。
でも、ジョバンヒ(伴野丈)は主治医の指示を聞き流し、飛行機の搭乗、意識を失った状態で韓国に到着しました。
原作では連載途中で、この後の展開が気になります。
このままジョバンヒ(伴野丈)は死んでしまうのでしょうか?
それはストーリーの展開上ないと思います。
なぜなら、ジョバンヒ(伴野丈)は鐘子に嘘をついたままだから。
鐘子もジョバンヒ(伴野丈)に嘘をついたままだから。
嘘つきの2人が嘘をつきとおしたまま、別れがやってくる展開には絶対ならないと確信しています(根拠はないのですが)。
ジョバンヒ(伴野丈)の脳腫瘍の手術が成功するのかどうかは、わかりませんが、ジョバンヒ(伴野丈)と鐘子が生きて再会する場面が必ず登場すると思います。
互いの本当の姿を知らせあって、2人の現実が夢物語でないことを悟った上で、2人の覚悟が迫られる場面が展開されるでしょう。
嘘つきでない本当の姿を2人が受け入れ、愛することを諦めないで突き進めるのか?が今後の展開の最大の山場となるのではと予想しています。
偽装不倫原作の評判は?
原作はWEB上のLINE漫画で連載中なので、ネット上に多くの感想があがっています。
ツイッターにつぶやかれている感想を一部ご紹介します。
東村アキコさんの漫画、『偽装不倫』読み出したら止まらない…面白い…
「偽装不倫」面白いなあ。
東村アキコ先生の漫画、ギャグの方が好きって人が多いけど
こういうムーディなのも好きよ。
偽装不倫連載開始からずっと読んでるけど漫画とは思えないリアルな部分と少女漫画らしいファンタジーさが絶妙に入り組んでて本当に東村先生の漫画って最高に面白い…タラレバも海月姫も大好き。
アラサー女子の気持ちを掻き立てる系ですね、これは。
東村先生の作品は、共感出来るツボを押さえながらも、設定が、ストーリーが普通じゃない。だからきっと他にない、予想外の面白さになる。
主人公の鐘子とジョバンヒ(伴野丈)は、禁断の「不倫」という設定で恋愛が可能になった、独身同志のカップルです。
世間的に「不倫」に逆風が吹いているのですが、その逆風設定が心地よい恋愛関係というのは、正直、いびつです。
いびつな恋愛をひねった設定で描くので、東村アキコさんの作品は人気が高いというのもあるのでしょう。
実写化が発表されていなかった時期から、実写化されるだろうと予想するつぶやきが多かったのが印象的です。
まとめ
2019年7月放送開始のドラマで実写化されるWEB漫画「偽装不倫」。
原作漫画のネタバレや、ジョバンビ(伴野丈)の病状の今後の予想、またネット上での原作の評判をご紹介してきました。
不倫でないのに、わざわざ不倫を偽装して、カップルになった嘘つきの2人が、互いに本当のことを打ち明けた後の展開が気になります。
不倫設定の方が恋愛しやすい状況というのは、やはり歪ですよ、鐘子さん&ジョバンヒ(伴野丈)さん…。